全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・斉藤ジュン(38)が、双子の弟レイとのV4戦(6月1日、宮城・仙台サンプラザホール)に向けて〝DOOM〟した。今年の「チャンピオン・カーニバル(CC)」を制して勢いに乗る弟と、史上初となる〝兄弟による3冠戦〟に地元・宮城で臨む。昨年の一騎打ちで喫した初黒星の雪辱を果たし、王者としてさらなる一歩を歩むつもりだ。
弟との大一番に向け、ジュンは燃えていた。取材に対し「自分が3冠王者であろうが、弟がCC覇者であろうが、そんなことよりも最後のシングルで負けて、後味がずっと悪いままだからな…」と遠くを見つめる。
ジュンはプロレスラーになってから、レイと3回シングルマッチで対戦した。最初は連勝して威厳を示したが、昨年5月に初黒星。実はこれはリング上のみならず、初めて弟に喫した敗北だったという。ジュンは「ケンカでも負けた記憶はないし、相撲でも番付は常に俺の方が上だった。去年が、本当に初めて負けたんだ」と唇をかんだ。
昨年の対戦はCCの公式戦だった。ジュンは甘い物、レイはビールと、敗れた方が好物を禁止にする約束で行っただけに、なおさら心身へのダメージがあったという。レイは「悔しさと甘い物禁止のダブルパンチで、体重も5キロくらい落ちてしまった」と明かす。だからこそ連敗はできないとして「お兄ちゃんの方が弟より強いっていうことを、みんなに見せないといけない。それを地元の宮城で有言実行するつもりだ」と拳を握った。
とはいえ、CCを制するまでになったレイを倒すのは容易ではない。今回のシリーズでの進化について「デカい体をより一層、上手に使えるようになった。うまいところで体重を使って相手をつぶしていた」とクールに分析する。
それでもジュンは「ただ、俺はそこで負けるつもりは全くない」と断言。そして「逆にそのデカさをこちらが生かすんだ。投げれば大ダメージを与えられるからな。弟はほとんど投げられたことがないが、俺は投げることができる」と腕をぶした。
この戦いの先に見ていることもある。自身は優勝トーナメント進出すら果たせなかったCCのリベンジだ。前3冠王者のデイビーボーイ・スミスJr.、昨年覇者の宮原健斗、今年入団した鈴木秀樹の3人に敗れる失態を見せた。それだけに「弟とやって防衛したら、3人にも借りを返さなければいけないな。3冠王者が負けたままで前に進むことはできないから」と眼光を鋭くした。
最後に仙台決戦へ向けて「試合に勝って、レイが用意したビールで乾杯して、俺が用意した甘い物を食べるぞ。斉藤レイ、DOOM!」と予告。仙台決戦は〝過去最大の兄弟ゲンカ〟となりそうだ。












