ソフトバンクの山川穂高内野手(33)が15日の西武戦(みずほペイペイ)に「7番・DH」で先発出場し、8試合ぶりとなる8号2ランを放った。

 6回の第3打席、高橋光成の甘く入った変化球を豪快に引っ張りこんだ。左翼スタンドまで届いた本塁打は8試合ぶりの一発。打球速度183キロはメジャーにも匹敵するNPBトップクラスの速度だった。ダイヤモンドを一周した鷹の主砲からは笑みがこぼれた。

 主力に故障者が続出する中で、ひとり開幕からスタメンを守ってきた山川。日に日にマークが厳しくなる中で一発が出ても波に乗り切れない日々が続いた。小久保監督は「ひとりで全てやらないといけないという姿が強すぎたというのが我々の見解」と、主砲と話をして、打順を下げる決断をした。

「打順降格の悔しさが一発につながった」という答えは簡明だ。しかし、報道陣への受け答えには冷静に打撃を振り返る姿があった。

「調子が悪ければ、そうなるであろうとは思っていた。打つのは確実に技術論なので。感情で悔しくて、『今日7番に入ったけど悔しくてやり返しました』ではない」。目線や体の重心といった技術の観点から打撃を修正し、一発へと導いた。

歓喜のどすこい!
歓喜のどすこい!

 その一方で、これまで張ってきた「4番」へのこだわりは強くにじみ出た。「この時代だからこそです。打順は関係ないって言う人もいっぱいいる。でもそんなことは絶対にない。やっぱり4番とエースっていうのは野球の醍醐味。成績が悪い中、こういうこと言うのもあれですけど、最終的には4番が打って勝ちたい、優勝したい」。

 昨年は全試合出場、二冠王でチームのリーグ制覇の原動力となった。「定位置」に戻り持ち前の打棒を発揮する時をファンは待ち望んでいる。