ロシアフィギュアスケート界の重鎮とし知られるタチアナ・タラソワ氏が〝ボイコット〟を訴えている。

 国際スケート連盟(ISU)はウクライナに軍事侵攻を続けるロシアと同盟国のベラルーシの選手を22年3月から除外。直近の24~25年シーズンもロシアとベラルーシの選手は国際大会に出場することができなかったが、26年ミラノ・コルティナ五輪は「個人の中立選手」として予選の出場を容認した。男子はピョートル・グメンニク、女子はアデリア・ペトロシャンが予選の出場リストに名を連ねた一方で、ペアとアイスダンスの選手は選ばれなかった。

 ISUは「全ての選手が厳しい審査を通過したわけではない」との見解を示すも、タラソワ氏は不満顔。ロシアメディア「sports.ru」によると「シングルの2人に(出場の)許可が下りたという選択には驚かない。しかし、私たちのアイスダンスとペアを拒否するということは、私たちが優勝することを許さないというのを意味する。公平性について考えるのはとても難しく、私はISUの決定から立ち上がることができない。予想外だった」と憤りを口にしたという。

 かねてタラソワ氏はロシア勢のミラノ・コルティナ五輪出場に肯定的な考えを見せていた。ところが、今回のISUの決断で態度が一変。「いつも(五輪に)行くべきだと言っていたけど、このような状況では、個人的には100%参加しないと思う。誰かの意見に圧力をかけることはできないが、これは私の意見。誰も勝つことは許されないから」。重鎮の言葉はロシア国内でも波紋を呼びそうだ。