MLB歴代最多の通算4256安打を記録しながら野球賭博への関与から永久追放されていた故ピート・ローズ氏の資格回復が決定し、波紋を広げている。

 昨年9月に83歳で死去したことで遺族の申し立てをコミッショナー事務局が認める方針を固めた。これによってローズ氏は殿堂入りの資格も得ることになり、最短で2028年の選出も可能になったという。同じく1919年のワールドシリーズで八百長事件に関与した〝シューレス〟ジョー・ジャクソン氏らも資格停止リストから外れた。

 ローズ氏の家族と交流のあるヤンキースのブーン監督は「野球界にとっていいことだ。殿堂入りは博物館のようなもの。追放されたのは理解しているが、彼がそこにいるべきだとずっと思っていた。彼は殿堂入りするべきだった」と米メディア「ニューヨークポスト」を通じて喜びを口にしている。

 ローズ氏が名選手であることに疑いの余地はないが、資格回復を歓迎する声ばかりではない。1989年に野球賭博への関与が発覚。賭けの対象に自身が監督を務めるレッズも含まれており、永久追放の処分を受けた。他にも〝コルクバット〟疑惑や脱税による服役、未成年の女性との性的関係が発覚するなどスキャンダルが絶えなかった。

 そのため、米メディア「WFIN」は「ローズとジャクソンは悪名高い人物であり、彼らの伝説は野球賭博によって汚された」と伝え、元MLBコミッショナーのバート・ジアマッティ氏の息子マーカス氏は「USAトゥデイ」に「誠実さがなければ野球というスポーツは存在しない。根幹をなす原則はフェアプレーであり、誠実さは損なわれてしまう」とコミッショナーの決定に警鐘を鳴らす。

 また「フィラデルフィア・マガジン」のビクター・フィオリロ氏は「今日のこのニュースは必要のないニュースだ。私が気にかけているのは殿堂入りや賭博をしていたことではなく、子供たちを性犯罪者から守ることです。ローズ氏は児童との関係を認めています。彼は真のヒーローだった…うわあ」と批判した。しばらく物議をかもしそうだ。