ドジャース・佐々木朗希投手(23)が3日(日本時間4日)の敵地ブレーブス戦で先発マウンドに立ち、5回を98球、6安打3四死球3失点でメジャー初勝利を飾った。チームは10―3の大勝で破竹の7連勝を飾り、自身も今季7度目の先発登板を経てようやく手にした自らのメモリアル白星で勝利に貢献。米メディアも鳴り物入りで日本球界からやってきたルーキーの〝長き白星への道のり〟を詳報し、素直にたたえた。

 この日、敵地トゥルーイーストパークは試合開始前から悪天候に見舞われた。激しい降雨のため大幅に遅れたプレーボールは3時間6分後。現地時間の23時21分に試合開始となり、日付をまたぐ難しいマウンドとなった中、佐々木は苦しみながらも何とか粘投を見せた。

 立ち上がりからフォーシーム、スライダーはさえ渡るも、肝心のスプリットが決まらず制球に苦慮。初回から四球と単打を与え、いきなり二死一、二塁とピンチを招くも5番マーフィーを96マイル(約153キロ)の外角高めフォーシームで見逃し三振を奪った。

 2回に1点の先制点をプレゼントされながらも、その裏には8番・ホワイトの適時三塁打であっさりと同点に追いつかれてしまう。

 それでも打線は3回に大谷の勝ち越し8号ソロを含め2点を加え、4回にも再び大谷から5連打が飛び出すなど4点を追加。スコアは4回で7―1となったものの、その裏も佐々木はピリッとしない。先頭の6番アルビーズに高めに浮いた93マイル(約149キロ)のフォーシームをとらえられ、右翼へのソロを被弾。8番ホワイト、9番アレンと連打を許し、この回に2点を返された。

 4回終了時点で球数はかさんでおり、83球。ブルペンでは左腕バンナが投球練習を開始していたことから交代の可能性もあったが、5回も続投となってマウンドへ。ここでギアを引き上げた佐々木は4番オルソンを中飛、5番マーフィーを三直、6番アルビーズを雄たけびとともに96マイル(154キロ)の内角低めフォーシームで詰まらせてショートへのポップフライ。この試合で初めて三者凡退に抑え、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。

 試合は大谷の今季5度目の3安打猛打賞を含めドジャース打線が12安打10得点と豪打爆発。圧勝を飾って幕を閉じたのは、試合開始から翌日の夜中1時26分だった。

 地元有力紙「ロサンゼルスタイムズ」は、この日の佐々木について「長い遅延にもかかわらず、5回3失点の内容でMLB初勝利を挙げ、大リーグでの最初の試練を乗り切った」と論評。そして「この23歳の右腕はデビューキャンペーン中の浮き沈みをこの日も見せるかのように途中でヒヤヒヤしながらも、要所で何とかダメージを抑え込んだ。3失点後も追加点を与えることなく逃げ切り、今季最多の98球を投げて初勝利を挙げた」とも続けた。

 記念すべき1勝をマークしたルーキーはここから波に乗っていけるか。