プロ5年目の〝超進化〟の裏には――。阪神・佐藤輝明内野手(26)が、圧倒的な勝負強さを発揮している。2日のヤクルト戦(甲子園)で6回に先制打を放って均衡を破り、チームも4―0と快勝して連敗を4でストップ。4試合連続打点で勝利に貢献した虎の主砲は、この日も存在感を大いに見せつける格好となった。
両軍無得点で迎えた6回一死一、二塁の第3打席。カウント1―1から燕先発・吉村の3球目の139キロフォークを勢いよく中前へ運び、二塁走者を生還させた。4番の一打で流れに乗ったチームはこの回一挙3得点を奪取。7回にダメ押しの1得点を追加し、試合後には「六甲おろし」が鳴り響いた。
「勝つためにやっているだけなので。自分のことはしっかりやってチームが勝てればいいと思っています」(佐藤輝)
2日現在で本塁打(10本)、打点(26打点)の二冠王に君臨。昨季は16本塁打をマークしながらリーグワースト3位の133三振を喫するなど、やや強引で粗さが目立つ面もあった。しかし、今季は見違えるような姿を見せ続けている。
そんな背番号8について、和田豊一・二軍打撃巡回コーディネーター(62)は「打撃はすごく変わったとかじゃなくて、プラスアルファが備わってきてる。今まではきた球を打つタイプだったけど、ツーストライク以降は、軽打したり、逆方向打ったりという幅が広がってきているね」と明かす。
また、前カードの中日戦(バンテリン)では広い球場をものともせず逆方向へたたき込むなど、9、10号と2本塁打をマーク。昨季のバンテリンドームでは0本塁打だっただけに、和田コーディネーターも「ホームランが出にくいとされている球場での逆方向は自信もついたと思うし。〝こうやっても入るんだ〟というのがわかったのは大きいよね」とうなずいていた。
それだけではない。チーム関係者からは、次のように精神面で成長したとの声も上がる。「中心選手という自覚もより一層、出てきていますし。自分が主力で勝ちたいという思いがひしひしと伝わってきていますね」。
5年目でさらなる飛躍を遂げつつある虎の主砲。打ち出の小づちのごとく、今後も佐藤輝の打棒爆発が期待される。












