体操女子で2024年パリ五輪代表の岸里奈(戸田市SC)が〝新王者〟の称号を勝ち取った。

 予選1位で迎えた全日本個人総合選手権3日目(19日、群馬・高崎アリーナ)の決勝では、最終演技の床運動で大技のシリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を成功。着地でミスが出る場面がありながらも、合計108・431点で初優勝を飾った。演技後には「最後少しかっこ悪い終わり方になったが、うれしい。指導者のみなさんや周りの方々が支えてくれて優勝できた」と感謝を口にした。

 パリ五輪では宮田笙子(順大)を欠いた中でも、団体総合での8位入賞に貢献。個人総合は11位だったが、得意の床運動では7位入賞を果たした。村上茉愛女子強化本部長もかつてのインタビューで「これから伸びていく選手だと思っている。パリ五輪の種目別でも、たぶんもっといい演技ができたと思うし、本人にも悔しさがあると思うが、個人総合でも非常に点数が取れる選手」と話すなど、大きな期待を寄せている選手の1人だ。

 今大会は世界選手権(10月、インドネシア・ジャカルタ)代表の2次選考会を兼ねた一戦。女子の代表は4枠で、今大会の上位24人が最終選考会を兼ねたNHK杯(5月、東京体育館)に出場する。NHK杯へ向けては「今回出たミスとか、改善できるところがある。そこを詰めて優勝できるように頑張りたい」。

 頼もしい17歳が28年ロサンゼルス五輪の主役に名乗りを上げる。