昨年91勝を挙げた王者ホークスに衝撃が走っている。パ単独最下位に沈むソフトバンクは18日の西武戦(ベルーナ)にも1―2で敗れ、今季最長の4連敗。借金も4に膨らみ、両リーグ最速の10敗目となった。

 相手先発・今井の前に手も足も出ず1点こそ奪ったものの無安打に抑え込まれる〝ノーヒットワンラン〟を食らうと、周東佑京内野手(29)、正木智也外野手(25)らにアクシデントが相次いだ。

 まさに「弱り目にたたり目」だ。開幕から16試合連続安打と好調をキープしていた周東は左ヒザの状態が思わしくなく、試合前の全体練習にも不参加。記録が継続していたとはいえ「体が優先」(小久保監督)という判断に至り、試合欠場に追い込まれた。

 一方の正木は5回の打席でスイングした際に倒れ込み、苦悶(くもん)の表情を浮かべながら途中交代。試合中に左肩にテーピングを巻き、病院へ向かった。険しい表情の指揮官は自らの見解として「厳しいでしょうね。亜脱臼じゃないかな」。ただでさえ、チームは近藤、柳田といった主力打者が不在。そこにリードオフマンとして打線をけん引してきた周東に加え、山川の後を任されてきた正木までもが仮に離脱となれば、土台はさらに大きく揺らぐ。

 指揮官が「チームは中心が決まらない限りは機能しない。中心をしっかり決める」と語っているように、ホークスには〝軸〟が明確に存在する。昨年はレギュラーをある程度固定してチームの型をつくり、勝利を積み重ねた。しかし、今年はシーズン17試合目にして開幕からスタメンを張り続けているのは4番・山川のみ。相次ぐ主力の負傷にチーム内からは動揺の声も聞こえる。

 昨年91敗を記録し、最下位に沈んだ西武との対戦成績も1勝3敗となった。今井、隅田といった好投手相手とはいえ、昨季は2人合わせて1勝しか献上していないだけに、今季の苦しい状況がうかがえる。

 小久保監督は「今年のホークスの戦いで、そういう年。これからどうするか。何度も言うけど、今ここにいるメンバーでやるしかない」と必死に前を向いた。苦境に陥る鷹は、打開策を見つけられるか。