ソフトバンクは17日の楽天戦(みずほペイペイ)に3―4の逆転負けで、同一カード3連敗を喫した。借金は「3」となり、再び単独最下位に転落。今季の本拠地戦績は1勝8敗となり、春の珍事に終息の気配が見られない。

 6回に中村の1号3ランで均衡を破って逃げ切りを図ったが、終盤に悪夢が待っていた。8回に1点を返されて不穏な空気が漂うと、悲劇的なエンディングは最終回だった。守護神のロベルト・オスナ投手(30)がまさかの3失点。先頭に二塁打を浴び、続く代打・村林に同点2ランを被弾。何とか踏ん張りたかったが、浅村にも適時三塁打を許して逆転された。

 試合後、オスナは「痛いところがあるわけじゃないし、球も走っている。そういう悪くない状態でこうなった経験がない。だから正直どうなのかなっていうのはある。原因が分からない」と語り「リードを守れず、チームに申し訳ない」と苦しい胸の内を明かした。

 かつてメジャーでセーブ王に輝いた世界的クローザーは、ロッテ時代の2022年とホークス移籍1年目の23年に防御率0点台をマーク。160キロに迫る速球と抜群の制球力で相手に絶望感を与えてきた。ただ昨季は相次ぐ救援失敗もあり、防御率3・76。今季もここまで8試合に投げて防御率7・88と不安定さが際立っている。

 無双してきたからこそ、チーム内には動揺が広がっている。「真っすぐで空振りが奪えない。今のオスナでは厳しい」「周回効果(相手の慣れ)の影響を差し引いてもおかしい」「球速以上の威力を失っている」「球質が落ちているのは確か」「怖さがない。相手打者が難しさを感じていない」などさまざまな指摘が挙がる。本来のオスナを知るがゆえに、誰もが異変に首をかしげている。

 かねて小久保監督が絶対的信頼を寄せてきたクローザーだ。指揮官が唱える勝ち方の基本は「投手中心の守り勝つ野球」。今は現有戦力の復調を信じて、ひたすら辛抱するしかない。