【昭和~平成スター列伝】新日本プロレス、真夏の祭典「G1クライマックス」(7月19日、札幌で開幕)の日程が決定した。全国各地で全19大会が行われ、8月16、17日の東京・有明アリーナ大会でフィナーレを迎える。

 今年も数々の激闘に期待がかかるが、G1優勝戦といえば1991年の第1回から両国国技館が定番で23年連続で優勝戦が開催されたが、2014年大会は初めて国技館を飛び出して、プロレス史上初めて西武ドームに進出。大きな話題を呼んだ。

 会場改修やコロナ禍の影響もあったが、時代の変遷とともにG1優勝戦の形も大きく変わり、18年と19年、21年と22年には日本武道館で開催。19年は米テキサス州ダラスで開幕戦が行われた。もはやG1というブランドは国技館にとらわれないものとなっている。

 初めて西武ドームで行われた優勝決定戦(14年8月10日)はオカダ・カズチカ(現AEW)対中邑真輔(現WWE)の黄金カードだった。東スポはカラー終面で試合の詳細を報じている。

打点の高いオカダの芸術的なドロップキックが決まる
打点の高いオカダの芸術的なドロップキックが決まる

『プロレス史上初の西武ドーム決戦。CHAOSの同門・中邑との頂上対決が動いたのは20分過ぎだ。スライディング式、ジャンピング式のボマイェを浴びたオカダは、正調ボマイェにカウンターのドロップキック。粘る中邑を逆さ押さえ込みに捕らえると、相手が返した瞬間、間髪を入れずに引き込み式のレインメーカー一閃。さらに起き上がりこぼしのような形でもう1発叩き込むと、最後は正調レインメーカーを炸裂させ、魂の3連発で栄冠をつかみ取った。23分18秒、2年ぶり2度目のG1優勝。公式戦の8勝に優勝決定戦を加えると計9勝をレインメーカーで挙げての制覇となった。オカダは今年に入りレインメーカー以外のフィニッシュは使用しておらず、G1終了時点でレインメーカーで挙げた勝利数は26。西武ドームのリング上でオカダは「俺が新日本の中心にいる限り、新日本プロレス…いや、プロレス界にカネの雨が降るぞ!」と堂々宣言した』(抜粋)

 これがオカダにとって初の中邑戦勝利。観衆は国技館を上回る1万7800人。まさに“V字回復”の象徴となる大会となり、新日本プロレスは、業界の盟主の座を完全に取り戻す結果となった。

 オカダは「今日の西武ドーム、歴史に残る1日になったと思う」と胸を張った。その後、オカダは21年と22年に連覇を果たし、4度のG1制覇を果たして不動のトップとなった。中邑は16年にWWEに移籍し、オカダも24年にAEWに戦場を移したが、現在の選手層は限りなく厚い。優勝戦が行われる有明アリーナ大会でも、新たな伝説が生まれることに期待したい。 (敬称略)