ソフトバンクは15日の楽天戦(みずほペイペイ)に延長10回の末に1―2で敗れ、7試合ぶりの黒星を喫した。

 6連敗中で単独最下位のイーグルスに6戦負けなしだった鷹が勢いを止められた。開幕3連勝を狙った大黒柱のモイネロが今季最長7回を投げて自己最多タイの12奪三振、1失点の好投も打線が散発4安打と沈黙。今季の本拠地戦績は1勝6敗となり、何とも悩ましい〝外弁慶ぶり〟に拍車がかかっている。

 打線が相手先発左腕・藤井に手を焼いた。7回に挙げた唯一の得点は、失策絡みによるもので攻略には至らなかった。試合後、小久保裕紀監督(53)は「いい投球をされた。低めに丁寧に集められた」と相手をたたえて脱帽。最も安定感あるモイネロを立てる6連戦初戦で、投手戦の末に屈した敗戦に悔しさをかみ殺すしかなかった。

 投手中心の守り勝つ野球を理想に掲げるチームは、先週負けなしだった1週間の遠征で「形」を取り戻した。特に勝ちパターンの一角で開幕から本調子ではなかったヘルナンデスが復調の兆しを見せ、首脳陣も懸案解消に安堵していた。

 だが、その矢先に再び核となるリリーフ左腕が不安定さを露呈。この日、10回からマウンドに上がると制球が定まらず、四球とボール先行の苦しいカウントから痛打を浴びて決勝点を献上した。小久保監督は開幕から6試合で防御率11・57と振るわない左腕について「こないだ京セラでちょっと復調していたので、今日も(勝ちパターンに)入れたけど、今日はあまり良く映らなかった。まだ安定して自分の力を出せていない」と厳しい表情だった。

 開幕直後に近藤、柳田が戦線離脱し、盤石のはずのブルペンが思うように機能していない昨季のパ王者。辛抱が続く中で、開幕前に負傷離脱した栗原陵矢内野手(28)が17日から一軍戦列に復帰する見込みで明るい材料も確かにある。6勝7敗1分けと再び黒星が先行する中で何とか踏ん張りたい。