新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王座戦線が大荒れだ。王者・後藤洋央紀(45)に挑戦表明していたジェフ・コブ(42)が14日に突然の退団発表。IWGPタッグ王座を保持していたパートナーのカラム・ニューマン(22)が名乗りをあげ、5月4日福岡国際センター大会での挑戦が電撃決定した。団体最高峰王座戴冠の史上最年少記録更新を狙う〝超新星〟の思いとは――。
急転直下の展開だった。かねてWWE移籍がささやかれていたコブの退団を、この日の会見で菅林直樹会長が発表。コブは19日後楽園大会の棚橋弘至戦が新日本ラストマッチとなる。
これを受けて会見場に姿を現したのが、コブと保持していたIWGPタッグ王座の返上を余儀なくされたカラムだった。「コブがアピールしていたIWGP世界ヘビー級に俺が挑戦させてもらう。俺がユナイテッド・エンパイアを率いて、もっと高いところに導いてやる」と挑戦表明。福岡決戦で後藤への挑戦が正式に決定した。
シングルプレーヤーとしての実績は少ないが、昨年のG1クライマックスでは史上2番目の若さで初出場を果たしている。会見後の取材に応じ「パートナーの思いを受け継いだというより、挑戦権が宙ぶらりんになっていたので、チャンスを自分のものにしたかった。史上最年少IWGP世界王者になりたいし、自分に勢いがあることも自覚している。タッグを取った次に、IWGP世界王座を狙うのは当然の流れだと思っている」と胸中を明かした。
現在22歳のカラムがベルト奪取に成功すれば、兄貴分であるウィル・オスプレイ(AEW)が保持する同王座最年少戴冠記録(27歳10か月)を大幅に更新する。前身のIWGPヘビー級王座の最年少記録(中邑真輔の23歳9か月)まで凌駕(りょうが)し、団体史上に残る快挙となる。
「今まで挑戦してきた新世代の選手たちは、オールドスタイルの新日本に影響を受けていて、なかなか結果が出せていない。自分のスタイルは完全に新しいもので、新日本の歴史の中でも特異だと思っている。それを分析しきれている選手はまだいないと思っているし、俺が新日本をさらに生まれ変わらせたい」と目を輝かせた。
「今すぐ具体名を挙げるのは難しいけど、ベルトを取れたら新日本の伝統的なスタイルを作り上げてきた選手たちと戦っていきたい。バトンは新世代へと受け継がれたんだと証明できる戦いをできたらいいと思っている」。英国生まれの超新星が福岡の地で誕生するのか、注目だ。













