新日本プロレスのIWGP・GLOBALヘビー級王者の辻陽太(31)が、IWGP世界ヘビー級王座(現王者は後藤洋央紀)との〝価値逆転〟を予告した。次期挑戦者に、同期のライバル・上村優也を指名した辻のV4戦は「レスリングどんたく」(5月3、4日、福岡)が有力。団体最高峰王座の扱いに疑問を投げかける王者は、GLOBAL王座戦を大会のメインにすべきと主張した。
辻は5日両国大会でEVIL相手にV3を果たすと、挑戦者に上村を指名した。
「EVILは『NEW JAPAN CUP(NJC)』のリベンジマッチでしたけど、GLOBALのベルトに関しては、俺が持っている限り新世代にフィーチャーしたいと思ってます。じゃあ次に誰と戦うべきかと考えて、俺のところに引き上げなきゃいけないのは上村優也しかいないと。彼にも新日本プロレスを背負ってもらわないといけないので」と理由を説明。昨年のG1クライマックス公式戦では辻が敗れているが、同戦で負傷した上村は長期欠場を余儀なくされており、互いに待ち望んでいた再戦が決定的だ。
その一方で辻が問題提起するのが、IWGP世界王座の現状だ。11日(日本時間12日)の米国・シカゴ大会では後藤が海野翔太の挑戦を退けV4に成功したが、同大会のメインは棚橋弘至とKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)のシングル戦。団体最高峰王座戦は「ダブルメイン」と銘打たれつつ、事実上セミに〝降格〟している。
辻は「たしかに棚橋vs竹下は因縁もあるし、米国のファンも見たいカードなのかもしれない。でも、世界に向けた大会で、団体最高峰王座の価値を下げてまですることなのかと。この状況は疑問ですね」と首をかしげた。
さらに辻は「そもそも(昨年7月に)IWGP実行委員会が組織化されてから、おかしなことが多いんですよ。くじ引きで挑戦者が決まったり、NJCをやっている時に王座戦が組まれたり」と指摘。
本来であれば、IWGP世界王座戦がどんな大会でもメインであるべきという基本的な考えは持ちながらも「次の後藤さんの相手が誰なのか分からないですけど、団体としてそこにそんなにこだわりがないなら、辻vs上村というこれからの新日本プロレスにとって、重要な一戦をメインにするべきなんじゃないですか?」と訴えた。
「俺は新日本プロレスが世界一だと思ってるし、IWGP世界王座が世界一だと思っている。ただ、団体が自ら最高峰のベルトの価値を下げるのであれば、俺が持っているベルトをIWGP世界より価値の高いものにしてやる。それがGLOBAL王者としての使命なのかなと」。誇り高きGLOBAL王者の覚悟と主張は、果たして受け入れられるのか――。












