米男子ゴルフツアーの今季メジャー初戦「マスターズ」最終日(13日=日本時間14日、ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGC=パー72)、大会初優勝でキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイ(英国)が、スタート前にロッカーで見つけた前科持ち選手からのメッセージを明かした。

 マキロイは正規の最終18番パー4で入れれば勝利のパーパットを外し、ジャスティン・ローズ(英国)とのプレーオフ1ホール目で決着をつけて歓喜の時を迎えた。そんな激闘の直前、自身のロッカーで、2009年覇者で19年以来の参戦で予選落ちしたアンヘル・カブレラ(55=アルゼンチン)からのメモを発見したという。

 米メディア「ゴルフダイジェスト」によると、マキロイは「ロッカーにカブレラからのメモが入っていて『幸運を祈っている』と書いてあった。彼は2011年の最終日に一緒にプレーした選手だし、うれしい気持ちと、同時に少し皮肉な気持ちにもなった。14年もの長い年月が経ったが、ありがたいことに、ようやく仕事をやり遂げた」と語った。

 マキロイにとって11年大会の最終日は悪夢だった。3日間首位を守って迎えたが、80の大叩きで15位に終わった。そのプレーを同組で見守っていたのがカブレラだった。激励はうれしい一方で、忌まわしい記憶をよみがえらせる言葉にも感じたわけだ。

 またカブレラの今大会出場は、物議を醸した。2人の元交際相手への暴行などで有罪判決を受け、30か月間服役し、23年に仮釈放された過去があるからだ。主催者側は今回の出場を認めたが、女性人権団体が反対を表明していた。

 もしマキロイが優勝を逃していたら、このメモの存在を明らかにしたのだろうか。