あの頃に比べればはるかに…。阪神は13日の中日戦(甲子園)が雨天中止となった。
当初から予報も悪かった中、試合開始予定時間の午後2時に遅延がアナウンスされたが、15分後には無情の中止発表。この日予定されていた甲子園名物のジェット風船の実証実験も幻となり、スタンドからはため息が漏れた。
チームはセ5球団との対戦を終え、6勝6敗1分けで勝率5割。リーグ2位につけ、藤川球児新監督(44)の滑り出しとしては決して悪くない成績といえる。しかも、観戦チケットは前売りの段階で完売。1990年代後半の吉田監督から野村監督の時代に訪れた「暗黒時代」末期の雨天中止とは雲泥の差だ。
「雨天によりグラウンドコンディション不良のため、中止となりました」。かつて場内アナウンスが流れると、大昔の関係者の間ではこんな笑えないジョークが飛び交った。「戦力不足、チームコンディション不良のため中止とさせていただきます」。それに対して「いやいや、いつもですやん」というツッコミが入る窮状だった。あの時代から考えれば、藤川虎の状況は格段に良好だ。
指揮官はこの日、西勇と原口の出場選手登録を抹消し、岩貞と楠本を一軍に昇格させた。先発ローテの再編も検討中で岩貞をブルペンに回し、デビューから中継ぎで6戦連続無失点を記録したドラフト1位・伊原を先発で起用する方針も固めた。
今週は5試合という日程的な余裕もあるが、シーズン序盤でさまざまな可能性を試し、手駒を磨く虎将。勝負どころで効果ある一手を指せるか見ものだ。












