広島が12日の巨人戦(マツダ)に1―0の勝利で3連勝。3回一死三塁から決めた2番・矢野雅哉内野手(26)の先制スクイズが、そのまま決勝点となった。

 矢野はこの打席の初球に一度ファウルで失敗した後、4球目に再度スクイズにトライ。お立ち台では「2番バッターが足を引っ張っているんで、何とか決めたいと」と自虐を交えつつ、執念で食らいついた場面を振り返った。

3回、スクイズを決めた広島・矢野雅哉
3回、スクイズを決めた広島・矢野雅哉

 一方で、この日は定評のある遊撃守備でも本領を発揮した。1―0の9回二死一、二塁、試合が動きかねない大ピンチで、最後の打者・中山の三遊間へのライナーをダイビングで好捕。こちらも前日11日に2失策と〝らしからぬ〟姿を披露したことに触れ「昨日もしょうもないエラーしてるんで。今日は何とか最後、いいプレーできて良かった」と、お立ち台では3万1869人の鯉党をトークで引きつけた。

 ただ、お立ち台から引き上げてきた矢野は「(打者の中山は前の打席まで)ずっと引っ張りに入っていたので、この打席は強引にならずにセンター狙いで来るだろうなと。その中で(自軍の床田―石原の)バッテリーがアウトコースにだったので、こっち(三遊間)に来そうだな思って、ポジショニングもちょっと三遊間よりに」とさらに告白。

 実際には打者を見て、飛んでくるコースをあらかじめ想定する守備職人らしい〝頭脳プレー〟も加わり、先発・床田の完封劇を〝美技〟でアシストした格好だ。