元スターダムの女子プロレスラー・中野たむが、宮崎有妃(46)にWAVEの洗礼を受けた。

 3月3日に宿敵・上谷沙弥との敗者退団マッチでスターダムを退団。上谷との敗者引退マッチ(27日、スターダム・横浜アリーナ)を控えた中野は今月5日のWAVE愛知・刈谷大会に出場し、同じ安城市出身の宮崎と初シングルマッチで激突した。

 当初15分一本勝負を予定していたが、大会冒頭に行われた選手入場式で宮崎から「時間無制限一本勝負」「場外カウントなし完全決着ルール」を申し込まれ、中野も嫌々ながら受諾する。

 対戦はまさかの第1試合で始まり、宮崎のあまりの豪腕に苦戦を強いられた。その後、宮崎に得意の恥ずかし固めを何度も狙われたが、全力で拒否。すると、なぜかスターダムの岡田太郎社長が身代わりにされ、恥ずかし固めをされる珍事も起こった。岡田社長がリングから下ろされると、闘志をたぎらせる宮崎にヘッドロックをされ、場外に連行された中野はそのまま姿を消してしまった。

 その間に第2試合が始まり、試合終了のゴングと同時に乱闘しながら再びリングイン。エルボー合戦ではコマネチポーズを激しく要求され、辱めを受けた中野は観客にしがみつき助けを求めたが、またしても場外に連行され、そのまま姿を消した。

宮崎有妃(右)にコマネチポーズを強要され、涙を流す中野たむ
宮崎有妃(右)にコマネチポーズを強要され、涙を流す中野たむ

 2人はメインイベントまで乱闘を繰り広げながら、リングを出たり入ったりとせわしない攻防を続けた。最後はメインイベントでレジーナ王者の上谷がシン・広田さくらから勝利を挙げ、王者に表彰状が手渡されている最中に、中野が宮崎のムーンサルトプレスを回避し、アンドロメダで丸め込み決着がつくという前代未聞の光景に。観客も何が起こったのかわからない状況だった。

 それでも計1時間36分43秒の激闘を制した中野は「今日は来るのがすごく怖かったけど、たむの知らないプロレスの世界は、まだまだたくさんあるんだなって思った! また来たい!」と再参戦を望んだ。

 この言葉に宮崎から「またWAVEに来たいなら、上谷に勝てよ。中野たむをナメてた。戦ってみて私はとっても魅力的だと思った。これからはチーム北京飯として」とエールを送られ、握手を求められた。

 中野も宮崎の手を握り返し、引退せずWAVEマットへの帰還を約束。最後には大会の締めを任された中野は「行くぞ! おー! これがWAVEだ!」とWAVEお決まりの掛け声をファンと合唱した。