第97回選抜高校野球大会第10日(28日)の準決勝第2試合は智弁和歌山が浦和実(群馬)に5―0と快勝し、7年ぶりの決勝進出を決めた。

 変則フォームの左腕・石戸(3年)を序盤で捕まえることに成功した。初回に3本の長短打で2点を先取すると、3回にも集中打で3点を追加して試合を有利に進めた。大きく右足を上げ、球の出所から見えにくいフォームに多くの打者が幻惑されたが、ビデオで研究し「あのフォームに惑わされない」意識を徹底。練習では打撃投手に石戸のフォームをマネて投げてもらい「低めのボール球に手を出さない」「高めのまっすぐを潰しに行く」「ボールは必ずゾーンに来る」と対策を練った。

浦和実・石戸の幻惑フォーム
浦和実・石戸の幻惑フォーム

 投げてはエース渡辺(3年)が3回に投手強襲のライナーを右足に当てながらも5回を3安打無失点と力投し、6回から宮口(3年)が4回を3安打無失点に抑える零封継投で反撃の隙を与えなかった。

 中谷監督は「難しい投手でした。あの独特なフォームと的を絞らせないリード、バッテリーは手ごわかった」と振り返り「集中してやっている結果と思う」と選手をほめた。決勝の相手は秋から無敗の横浜。「最善の準備をしたい。胸を借りるつもりで全力でぶつかっていきたい」と1994年以来、2度目の優勝に挑戦する。