第97回選抜高校野球大会第6日(23日)は春連覇を狙う健大高崎(群馬)が敦賀気比(福井)を4―3と下して8強に進出した。明徳義塾(高知)との初戦に続いて左腕・下重賢慎(3年)が先発。5回まで無安打無失点に抑えるが、6回に3点を許すと、1点リードの9回二死一塁の土壇場でプロ注目の剛腕・石垣元気(3年)が登場した。
左わき腹を負傷して初戦の登板を回避。この日も下重の好投で出番がないと思われたが、最後にマウンドに上がると、150キロ超えのド迫力ストレートを連発。球場がどよめく中、最後の5球目、152キロの剛球で岡部を遊飛に打ち取って試合を締めた。完全復活を印象付けたが、次戦の花巻東(岩手)との準々決勝の先発はあるのか。大阪桐蔭OBで高校野球ユーチューバー「田端ブラザーズ」こと田端良基氏はこう分析した。
「真っすぐ5球ということはよっぽど状態がよかったんじゃないですか。まだ痛い状態ならまっすぐが一番負担がかかる。投球を見る限りは問題ない。9回二死から出てきて5球で締めるって、さすがエースですね。まったく投げてなくて真っすぐだけで抑えるのはすごいし、1点差の場面を考えると甘い場面ではない。経験もあるし、余裕があった」と完全復活と見ている。
下重が2試合合わせて267球を投じ、石垣が復活しても今後も2人で投げるのが得策と指摘。「下重くんは3点取られてるけど、5安打と普通にナイスピッチなんです。左打者への能力が非常に高いし、相性を見て判断するべき。大会に入ってチーム的に守備的にも下重くんの流れになっている。急に石垣くん先発ならまた1からのリズムになる。石垣くんが先発するなら特に立ち上がりが注意が必要。期待はしたいけど、怖いですね」とリスクもあるという。
好投手2人の活躍で連覇も近づいてきた。しかし、田端氏は全体的なチーム力で見たら物足りないと見ている。6回に3失点し、なおも一死満塁の絶体絶命のピンチ。ここで大谷がスクイズを失敗し、併殺で何とか切り抜けた。「2人の投手が優秀なのは間違いない。でも絶対に連覇はないです。チーム力となると〝クエスチョン〟がつく。攻撃は今日も初回の4点だけだったし、6回のスクイズが決まっていたら負けていてもおかしくない。たまたま勝ったようなもんです」と以前からの厳しい評価を変えることはなかった。












