阪神・富田蓮投手(23)が22日のオリックス戦(京セラ)に先発登板し、5回7安打3失点。まだまだ不慣れな先発稼業に「緊張してしまった」ものの、試合後の藤川球児監督(44)は「いい練習の1週間になった。いいアイドリングになれば」と評価し、開幕ローテの一角として起用していく考えを明らかにした。

 投球内容そのものの自己評価は「5回以降は直球にも強さも出ていましたし、配球に関しても(捕手の坂本)誠志郎さんとよく話し合うことができました」と及第点。それ以上に左腕が猛省したのは、2回一死一塁でまわってきた第1打席だ。犠打で走者を次の塁へ送らなければならない場面だったが、簡単にカウント0―2まで追い込まれ、3バントを試みるも失敗。「バッティングの方を頑張ります」と頭をかき、周囲をホッコリと笑わせた。

 過去2年間、虎中継ぎ陣の一員として奮闘してきただけに、プロ通算で立った打席数はたったの「1」。今季から本格的な先発転向を目指す背番号50は、思わぬ形で〝経験不足〟を露呈し「本番前の今日のうちに悪いところが全部出て良かった。少しずつ慣れていければ」と振り返った。

 藤川監督も「富田はいい意味で緊張していましたね。かわいいなと思いました。先発したことがないので『フー…、フー…、フー…、フー…』していましたから(笑い)。準備に余念がなさすぎて緊張感が出てしまったのかな」と苦笑い。とはいえ春先から出色のパフォーマンスを披露して続けてきた左腕への信頼が、揺らぐことはなかった。