阪神は21日のオリックス戦(京セラ)を1―1でドロー。開幕投手に内定している村上が6回途中を4安打1失点と安定感のある投球内容でまとめ、後続の石井―ゲラ―岩崎―桐敷ら救援4投手も盤石の零封リレーでバトンをつなぎ順調な仕上がりぶりを披露した。
新生・藤川丸の船出まで残すところあと1週間。野手陣のオーダーにも1番・近本、2番・中野、3番・佐藤輝、4番・森下と〝本番モード〟を色濃く想定した面々がスタメンに名を連ねた。
そんな中、昨季まではファームを主戦場にしていた選手たちにも、2戦連続の先発フル出場という貴重な出場機会が与えられた。大卒5年目の栄枝裕貴捕手(26)と、高卒5年目の高寺望夢内野手(22)だ。
藤川監督は試合後、両者の起用意図について「いい投手が出ていましたからね。なかなかそういう機会もありませんし、生きたボールを見せたかった」。この日の相手先発はオリのエース・宮城。球界の一線級左腕と対峙させ、さらなる成長を促そうとしたことを示唆した。
栄枝は梅野&坂本らの後を継ぐ「次世代捕手」の筆頭候補として位置づけられ、春季キャンプ中から実戦出場機会を与えられてきた。しかしながら一軍経験の乏しさも相まって「初心者マークがついた選手がいる」「配球にもう少し工夫があっても良かったのでは」などと、指揮官からは度々手厳しい苦言を浴びてきた経緯もある。
それでも「開幕を目前にしたこの時期まで優先的に出番を与えられているのは、相当な期待をかけられている証拠だろう」と球団OBは語る。現状の阪神の主力野手陣は、前体制の矢野―岡田時代から出場している選手が大半。〝藤川チルドレン〟とも呼ぶべき新たな世代の台頭がなければ、ペナントレースを勝ち取ることは難しいとの見方だ。
入団当初から非凡な打撃センスを高く評価されてきた高寺も、オープン戦で打率3割2分1厘を記録するなど開花の気配。新体制の方針下で、外野守備に挑戦するなど出場機会の幅も広げている。〝新鮮力〟の躍動で、火の玉猛虎をさらに熱く盛り上げたい。












