特別な背番号を背負っての異国でのプレー。阪神の新助っ人ニック・ネルソン投手(29)が「42」を背負って投げる意味をかみ締めている。

 MLBファンなら周知されているがメジャー全30球団で背番号42は永久欠番。これは有色人種が排除されていた時代の同リーグで人種差別に打ち勝ち、初のアフリカ系アメリカ人としてプレーしたジャッキー・ロビンソン氏に敬意を示した措置だ。 

 もちろんネルソンもその事実を知っている。「(NPBでは42番を背負ってプレーできることが)不思議な感覚ですね。あまり深く考えないようにとは思っていますが、自分としてはうれしいこと」と意気に感じている。

 ロビンソン氏が公式戦デビューした日は1947年の4月15日。MLBは同氏のメジャーデビュー50周年にあたる1997年4月15日から42番を全球団共通の永久欠番とした。

 その後、2009年以降は4月15日のジャッキー・ロビンソン・デーに全ての選手、コーチ、監督、審判が42番のユニホームを着て試合に出場するようになった。

「そのような名誉な番号。MLBでは全員が着てプレーする日もあるくらいの、名誉な背番号。それくらい光栄なことなのでうれしいところはあります」

背番号42をつけた大谷翔平(2024年4月)
背番号42をつけた大谷翔平(2024年4月)

 かつては黒人選手が希望して背負った番号ではある。米国では現在でも人種の話題が社会問題にもなっており、デリケートな意味も存在する。それを知った上で「42」を背負い「名誉、光栄」と表現するネルソンは歴史、文化に理解がある人物といえる。

 今季の4月15日はヤクルト戦(松山)が予定されている。現在、ネルソンは18日のヤクルト戦(神宮)で登板し緊急降板。下肢の精密検査のためチーム本隊を離れ帰阪した。復帰時期は未定だが、ジャッキー・ロビンソンデーのころには「42」を背負い〝奮投〟する姿を虎党が待ち望んでいる。