世界一軍団が日本列島に空前の「ドジャース旋風」を巻き起こした。13日午後に来日し、カブスとの開幕2連戦(18、19日=東京ドーム)に連勝。すったもんだもありながら大谷翔平投手(30)にはファン待望の今季1号が飛び出し、帰国の途に就いた。試合もさることながら、ファンの心をときめかせたのはドジャース戦士たちの日本での過ごし方。デーブ・ロバーツ監督(52)の胃袋を満たし、開幕2連勝の原動力となった〝孤独の日本食グルメ〟とは――。
  
 グラウンド外でもドジャースの面々は、日本中から視線を浴びていた。中でも大谷を中心に山本、佐々木が選手たちを招いて16日に開かれたマグロの解体ショーなどを交えた豪華ディナーは大きな話題となった。

 ただ、この会に参加できたのは選手だけ。昨季、4年ぶりのワールドシリーズ王者に導いたロバーツ監督であっても参加できず、報告だけを受けて「嫉妬したよ」と本音ともジョークともつかない言葉で笑わせた。

 うっかり〝蚊帳の外〟になってしまった指揮官だが、多忙を極めた中でもしっかりと満喫していた。来日後、初めての会見では「ヌードルを食べておいしかった」と発言。ロバーツ監督が言った「ヌードル」とは「うどん」のことで、翌日には選手たちにも大好評だったラーメンをすすり、英語でも「ヌードル」ではなく「ラーメン」と発音していた。

 そこまでの麺好きとなれば…。指揮官は15日に「ソバを食べなきゃ!」と目を輝かせていたが、あいにく翌16日は正午開始の阪神戦を控えていたとあって、朝食で「みそ汁」をすすっただけだったという。ロバーツ監督は大の酒豪。もしかすると、ウイスキーで深酒してしまったのかもしれない。

 そして、大谷らが主催した阪神戦後のディナーは別行動を余儀なくされ、西麻布の店でステーキを堪能。開幕戦当日の18日にも話を向けると「とんかつ」と明かした。母親が日本人で沖縄生まれのロバーツ監督とあって、験を担いだのかもしれない。

 開幕2戦目の19日には「一蘭ラーメン」で舌鼓を打ったと話してくれたが、日本滞在中に口に入れたすべてのものに対して「ベリーグッド。グレート! 今までで一番おいしかった」。リップサービスもあるかもしれないが、どこまでも親日家らしいロバーツ監督だった。