阪神は19日に予定されていたヤクルトとのオープン戦(神宮)が、悪天候のため中止。彼岸を目前にしながら降ってきた季節外れの雪で、真っ白に覆われた神宮球場のグラウンドを目にした球団関係者たちも「この時期に雪で神宮の試合ができなくなるなんて記憶にない」と一様に目を白黒させるしかなかった。

 開幕まで残すところ1週間あまり。貴重な実戦の場を奪われたとあって、藤川球児監督(44)も少々ゲンナリ顔だ。「(雪は)ここから温かくなる合図ですよ。今は(地元関西の)家に帰って、『何を食べようかな』としか考えていませんよ」と苦笑いを浮かべた。

 この日、先発投手として登板する予定だったのは昨季8勝3敗、防御率2・47と先発ローテの柱としてフル回転した助っ投・ビーズリー。5日に体調不良を訴え、一時本隊から離脱していたことが響き、3月はまだ一度も実戦マウンドに上がれずにいる。この日の中止を受け、翌20日のウエスタン・ソフトバンク戦(SGL)への〝スライド登板〟が決まったが、開幕ローテ滑り込みへ向け、一発で合格点に届くピッチングが要求される。

 質量豊富なピッチングスタッフを擁する阪神だが、現時点で開幕ローテ入りが当確視されているのは村上、才木、門別の3投手のみ。昨季までスターター陣の柱として活躍してきた大竹、伊藤将らはコンディション不良や成績不振に悩み、開幕を二軍で迎える可能性が高い。伊原、富田、及川、デュプランティエらの〝新鮮力〟が彼らの穴をどこまで埋めることができるか? 開幕ダッシュの成否を握る鍵となりそうだ。