【モデルボクサー 高野人母美 9頭身ファイターの告白(15)】計量パフォーマンスはやっていくうちにプロボクサー・高野人母美の“代名詞”みたいな感じになっていきましたよね。中でもうまくいったと感じているのは、映画「アバター」のキャラクターで登場したときだったと思っています。
それは2014年10月15日に行われたプロ7戦目、ドークマイパ・ソーデイントン(タイ)との再起戦の前日でした。コスプレに加えて、顔全体はメークを施し、全身真っ青。その年の6月にプロ初黒星を喫していたこともあり、新しい、進化系の自分を見てほしかったという思いを込めました。それに、青という色に「冷静な試合運びをしたい」と自分自身に言い聞かせる意味合いもありました。
メークさんに頼んで3時間かけてやってもらったので、なりきりは完璧でしたが「やっぱり…」と言うべきか、計量は一発でパスすることはできませんでした。カツラやアクセサリーなどが重すぎたせいで最後はシールブラにパンツ姿でクリアしました。このときも自腹でして、5万円ほどの出費となりました。
それから花魁(おいらん)姿や連獅子を披露していく中、計画しながらも未遂になってしまったものも。トラをレンタルして計量パフォーマンスに登場させようとしたのです。自分でも「よく考えたな」と思うくらいなんですが、コロナ禍で実現はできませんでした。300万円ほどかかる大がかりなプランだったので残念です。
もう一つ、最後に紹介したいのがタトゥーペイント。17年10月に吉田実代選手と対戦したときです。前日計量では自分の背中に黒ヒョウが竜を倒すペイントを施しました。シールではなく、5時間くらいかけて実際に描いてもらいました。デザインは吉田選手が竜のタトゥーを入れていたことに着想し、その竜を私がイメージした黒ヒョウが踏みつぶす、つまり試合に勝つということです。
計量の時間に合わせて朝早く会場に行って、うつぶせ状態でじっとしていなきゃいけなかったのも大変。寝るに寝られないし、まだ減量中ですから、水も飲みたいし、おなかもすいていました。それに「間に合わなかったらどうしよう」なんて心配したり、落ち着けなかったですね。
確か30万円ほどかけた力作でしたが、終わったらすぐに落とさなきゃいけないのは、もったいない気もありました。その報道を見た、事情を知らない知人から「高野、入れ墨を入れているのか!」と驚かれてしまったこともありました。
ちょっと時期は前後してしまいましたが、次回は16年5月の引退宣言↓撤回&謝罪後に“痛い”思いをして、意外かもしれませんが、大学で特別講師を務めたときのお話をします。













