〝虎のボー・ジャクソン〟として飛躍できるか。阪神の新助っ人ジョン・デュプランティエ投手(30=前ドジャース3A)が17日の沖縄・宜野座春季キャンプで来日初の実戦形式となるライブBPに登板し、順調な仕上がりを披露。先発起用が濃厚の大型右腕は高校時代に「二刀流」としてフル回転していたという。
この日のデュプランティエは打者の井上、野口らに対して最速154キロの直球を軸に21球を投げ込み、安打性の打球は1本のみ。「日本のボール、マウンドの感覚もよかったですし、打者相手に投げれたのは楽しかったです」と笑顔で汗をぬぐった。
身長193センチ、体重103キロと恵まれた体格から直球、カットボール、カーブなど多彩な変化球を投げ込んだ。投球を見守った安藤投手コーチも「球の強さが一番の武器。これから制球もまとまってくると思うし、順調じゃないですか」と評価した。
虎の先発の一角を担う役割を期待されている。その屈強な体つきが物語るように自身は高校時代、野球とアメリカンフットボールの「ツーウェイ・プレーヤー(二刀流選手)」だったと明かし、次のようにも補足した。
「この時期は野球、別の時期はフットボールという感じで(やっていた)。フットボールのポジションはクオーターバック(QB)でした」
司令塔として活躍していた高校時代にはNFLのヒューストン・テキサンズに所属するプロボウル4回選出のダニール・ハンター(30)ら大物選手たちとの対戦経験があり、アメフトの世界でも実力派だった。新助っ人右腕は「当時の彼(ダニール)はとても大きかったし、タックルされた経験もありますが、それはキツかったですね」と苦笑いで述懐した。
現在の二刀流は言うまでもなく、ドジャースの大谷翔平投手(30)がMLBのスーパースターとして君臨。しかしアメフトと野球を両立させたデュプランティエの場合はどちらかといえば、1980年代後半から90年代前半にかけてMLBとNFLを股にかけて所属し、両プロスポーツリーグの球宴にも選出された唯一無二の「元祖二刀流」ボー・ジャクソン氏(62)をほうふつとさせる。
新助っ人右腕はアメフトの経験が野球にも生きているといい、このようにも力説。「フットボールは特にチームワークが重要。野球では自分の数字が良くても、チームの数字がダメということがあって。そんな時でもチームのことを考えるというメンタルの部分は、フットボールが基本になっていると思いますね」とうなずいた。
ダイヤモンドバックスでは2シーズンにわたり、メジャーの先発マウンドも経験。一語一句に揺るぎない自信と風格を漂わせる。投手王国タイガースに新風を吹かせることになりそうだ。












