巨人は春季キャンプ初となる対外試合を16日に行い、サムスン戦(那覇)に4―3で勝利した。

 阿部慎之助監督(45)は若手中心に編成し「ファーストストライクが来たら、積極的に打つこと」との課題を与えて取り組ませ「それができたかできないか、こちらは見ていた。本人たちは結果が欲しいですけど、結果は問わないと言った」とピシャリ。さらに「その勇気を持って準備していけたかというのを見る。明らかに打ちにいってないで、見逃したのも見えたし」と鋭く目を光らせた。

 指揮官は試合前日から「結果はもちろんついてくると思うんですけど、それよりプロセスの方を重視して見ていくと、僕は選手の前でも言いましたし」と通達。その真意について、今季から新たに参謀役となった橋上秀樹作戦戦略コーチ(59)はこう明かした。

「選手はどうしても結果の方に目がいっちゃうんですよね。プロセスというか、準備の段階にあまり重きを置かない選手が多いんですよ」

 実績がない若手が結果を求めることは当然だが、成績にとらわれるあまり、どう考え、いかに準備するかなどを見落としがちだとみている。実際、試合前のミーティングでも橋上コーチは「事前準備」について、ヤングGたちに口を酸っぱくして言い聞かせていた。

「結局、成績を残せていている時は『できることはいかに備え、何をチェックするか』というところなんですよね。そういうところの『目付け』とかが結果につながると思いますよ。例えば打席に立った時に『今日はこの試合では、自分で何をやらなきゃいけないのか』とか、しっかり認識して入るとかね」

 試合展開を読み、カウントや状況に応じてどう対応するべきかを想定しておけば、必然的に結果を残せる確率も上がるというわけだ。備えあれば憂いなしの精神は〝新生・阿部巨人〟にどれだけ浸透するか。