すべては名伯楽に託された。巨人は17日に都内のホテルでスタッフ会議を行い、山口寿一オーナー(67)や阿部慎之助監督(45)らが意見を交わした。

 フロントも含め、一~三軍の首脳陣らが一堂に会し、阿部監督は「去年の反省はもう済んでいますので、とにかく今年のテーマというか、そういうものを発信させていただきました」と振り返れば、山口オーナーは「それぞれのコーチたちも自分の役目の中で日本一のためにどういう方針で臨めばいいのか、非常によく整理できていたように思います」と手応えを口にした。

 リーグ連覇、日本一奪取に向けて、今オフは近年まれに見る大型補強を敢行した。その新戦力の一人が前楽天・田中将大投手(36)だ。復活を期すレジェンド右腕に対し、杉内投手チーフコーチは「それは勝つことを期待してますよ。(オリオールズ移籍で)菅野が抜けてますから、先発が2枚足りませんから。そこの穴を埋めてくれると助かりますね」と期待を寄せれば、桑田二軍監督も「(昨季の一軍登板時の)ボールを見てもまだ勝負できると思いますんでね。僕は勝てると信じていますけどね」と太鼓判を押した。

今季から巨人入りした田中将大(左)と、久保巡回コーチ
今季から巨人入りした田中将大(左)と、久保巡回コーチ

 同時に復活のカギを握る人物として重責を任されたのが、久保康生巡回コーチ(66)だ。これまでにも岩隈やメッセンジャーなど数多くの大投手を育て上げ、昨季は菅野の完全復活にも尽力。すでに阿部監督からも「キャンプでは久保コーチに任せる」と全幅の信頼を寄せられていたが、前出首脳陣らも「基本的には久保さんにお任せしてやってもらいます」(杉内コーチ)、「久保さんがしっかり指導してくれるんじゃないですかね」(桑田二軍監督)と口をそろえた。

 日米通算197勝右腕の再生は、すべて名伯楽に託された格好。来月1日から始まる春季キャンプでは「久保再建工場」が本格稼働しそうだ。