女子プロレス「マリーゴールド」の自称〝女子プロ界の人間国宝〟こと高橋奈七永(45)が、来年5月に引退することを表明した。

 13日の東京・新宿フェイス大会でワールド王者のSareeeに挑戦。当初は11月14日後楽園大会で同王座に挑戦する予定だったが、前哨戦でSareeeの裏投げをくらった高橋が首を負傷。「脊柱起立筋損傷」で全治3週間と診断され、タイトル戦が延期となった。試合前にはSareeeから「必殺技の裏投げを封印する」と宣言され怒り心頭だった。
 
 2人は対峙するなり一進一退のバチバチした攻防を展開。リング上にパイプイスを並べ向き合うと、張り手合戦を繰り広げ会場を沸かせた。10分過ぎには、高橋が雪崩式ブレーンバスターで流れをつかむと、ラリアートからの冷蔵庫爆弾(ダイビングボディープレス)を発射。アンクルホールドからの足4の字固めで絞り上げていった。

 15分過ぎには裏投げを狙われたが、何とか避けナックルパンチを炸裂。さらに掟破りの裏投げをお見舞いした。だが、最後は王者の意地が勝った。頭突きを連打された高橋は、スリーパーホールドで絞りに絞られレフェリーストップ負けを喫した。

 試合後、マイクを持った高橋は「よろこんだり、悲しんだり、つらかったり、いろんな感情でプロレスと向き合ってきた。そんなプロレスが大好きだから今日、Sareeeに挑戦した。だけど負けた!」と悔しさを爆発させた。

 そして「勝っても負けてもお伝えしたいことがありました。マリーゴールド1周年の来年5月にプロレス界を引退することを決めました! 私は大好きなプロレスを思いっきりこのマリーゴールドから届けていきますので、最後まで目を離さないでいただけるうれしいです」と引退を宣言した。

Sareee(左)と抱き合う高橋奈七永
Sareee(左)と抱き合う高橋奈七永

 高橋は1996年に全日本女子プロレスでデビュー。2011年にスターダムの旗揚げに携わり、15年にシードリングを設立し社長を務めた。22年にシードリングを退団すると、フリーとして活躍。24年5月からマリーゴールド旗揚げメンバーとして団体を盛り上げてきた。

 最後にはSareeeから「最後に出会えてよかったと思ってる。最後までパッションうるせえババアでリング下りろよ!」と激励の言葉を贈られると熱い抱擁を交わしリングを後にした。