全日本プロレス29日の東京・後楽園ホール大会で、世界タッグ王者・斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=37)が〝The End〟ことパロウ&オディンソン組を下して初防衛に成功した。

 試合は序盤から両軍の巨体が激しく激突する肉弾戦が展開された。先に仕掛けたのは挑戦者コンビで、斉藤ブラザーズはゴング前に胸を突き飛ばされ、先制を許す。さらにレイが孤立させられ、巧みな連係と規格外のパワーで攻めこまれピンチが続いた。

 だがパワーと圧力で引けを取るわけにいかないレイも雄たけびを上げながらチョップを放つなど応戦。タッチを受けたジュンも強烈なスピアーをオディンソンに放つなどして徐々にペースをつかんだ。その後もド迫力の攻防で観客を大興奮させると、最後はレイが肩車したオディンソンにジュンがコーナー最上段からフライングラリアートを叩き込む合体技「DOOM」で3カウントを奪った。

140キロのパロウを投げる斉藤ブラザーズ
140キロのパロウを投げる斉藤ブラザーズ

 試合後、レイが「世界タッグ、防衛したぜ! いいファイトだった。なかなかバケモノじみたやつらでちょっと危なかったぜ」と喜ぶも、コーナーでもの言いたげなジュンに気付く。そしてマイクを受け取ったジュンは「早く甘いものを持ってきてくれ」と告げた。今年の「チャンピオン・カーニバル」公式戦での兄弟対決で2人が〝好物封印〟をかけた結果、敗れたジュンがスイーツを禁止されたが、この勝利で解禁となったのだ。会場が大「甘いもの」コールで包まれる中、スタッフが持ってきたお菓子をいとおしそうに見つめたジュンは「おまんじゅうと大福だ…。いただきます!!」とかみしめ「うまい!!!」と天を仰いだ。

 その様子を見ていたレイは「よかったな」とニッコリ。さらに「俺たち、斉藤ブラザーズは言いたいことがある」としてから全日本プロレスのベルト独占を宣言。だが、団体には体重105キロ以下のジュニアヘビー級選手しか王座戦に臨めない世界ジュニア王座や、3人以内と挑戦できない全日本プロレスTV認定6人タッグ王座も存在する。これを挙げたレイは「そこでだ。俺たち斉藤ブラザーズはある男と利害が一致した」と口にする。

 これに応じ現れたのが土井成樹だった。土井は「これからは、俺たち3人で斉藤ブラザーズや」と叫ぶ。会場が「土井なのに?」と困惑する中、土井は「俺、なんかおかしいこと言ったか? 俺のおかんの旧姓は『サイトウ』っていうんや」と衝撃の言葉を放った。すると会場には割れんばかりの「サイトウ」コールが巻き起こる。これに土井は「だからこれから俺は〝ミスターサイトウ〟土井成樹でやっていくからな。DOOM!」と叫び、王座独占を高らかに宣言した。

 ついに正式にユニットとして走りだした斉藤ブラザーズ。ますます勢いを増しそうだ。