国産打線で〝らしさ〟を取り戻すか。3月31日のDeNA戦を5―1で制した広島・新井貴浩監督(47)は「みんなしっかり地に足をつけてプレーしてくれた」と今季初勝利を満面の笑みで喜んだ。

 連敗で迎えた開幕3戦目。試合前にはさらなる試練も訪れた。前日の一戦で右手中指を痛めたジェイク・シャイナー(28)の骨折が判明、もう1人のマット・レイノルズ(33)も以前から抱えていた左肩痛が思わしくなく、登録抹消が決定。当面は外国人選手抜きの国産オーダーで戦うことを余儀なくされていた。

 そんな中で、前日までの積極路線から待球路線へと作戦面でシフトチェンジ。朝山打撃コーチは「カウント2―2、3―2となったら、何とか粘って四球をという話はした」と明かす。開幕戦は10安打で3点、2戦目は4安打で1点と、つながりを欠いた中で着目したのが、開幕2試合でわずか2個という四球の少なさだ。この日は3四球をゲットし、1点を追う2回やダメ押しの3点を入れた8回といずれも四球を絡め、結果的には今季最多の5点を奪った。

「最初から四球ありきで消極的にはなってほしくはないけど、四球を取れる投手には四球を絡めて。そうじゃないと点を取れないケースはこれからも出てくる」(朝山コーチ)。昨季は1試合平均2・44個だった四球数(敬遠除く)をどれだけ増やせるか。当面は助っ人大砲を欠くことになる赤ヘル打線の鍵になりそうだ。