〝筋肉魔女〟の正体は――。WWEの祭典「レッスルマニア40」(6、7日=日本時間7、8日、ペンシルベニア州フィラデルフィア)で、アスカ&カイリ・セイン&ダコタ・カイの「ダメージCTRL」が、ビアンカ・ベレア&ナオミ&ジェイド・カーギルと激突することが決定した。

「ABEMA」にて放送された3月29日(日本時間30日)のスマックダウン(コネティカット州アンカスビル)では、WWE女子タッグ王者の「カブキ・ウォリアーズ」ことアスカ&カイリが、ジェイドと新たな遺恨が生じた。ダメージCTRLでビアンカとナオミを襲っていると、ジェイドが登場。ムッキムキの肉体から発するパワー殺法で、ダメージCTRLの3人を蹴散らした。強烈なオーラを放ち、アスカとカイリの前に立ちはだかった「ジェイド・カーギル」とは何者なのか?

 1992年6月生まれの31歳でフロリダ州出身。米ピープル誌のインタビューによると、異色のキャリアの持ち主だ。同誌に「プロレスラーになれなんて言われたら、きっと笑い出していた」と語ったように、もともとプロレスの世界には興味がなかったという。地元フロリダのジャクソン大学ではバスケットボールで活躍。フランスのプロリーグでプレーしたが、大学で学んだ児童心理学の知識を生かし、里子に関する仕事に就いた。

スマックダウン所属が決まったジェイド・カーギル(©WWE)
スマックダウン所属が決まったジェイド・カーギル(©WWE)

 ところが児童心理学者としての多忙な仕事に追われ、精神的にきつくなっていた。そこで2019年に友人に勧められ、元世界ヘビー級王者でWWE殿堂者の〝ワールドストロンゲストマン〟マーク・ヘンリーの元でプロレスのトレーニングを開始した。トレーニングは厳しかったがジェイドは夢中になり、夫で米大リーグ・レッズの元二塁手でWBC米国代表でもあった、ブランドン・フィリップ氏にプロレス転向を相談したという。

 MLBのスター選手だった夫は当初、ケガを心配してプロレスラーになることを反対。それでもリングに上がった妻の雄姿を見て「君を誇りに思うよ」と最終的には認めることになった。現在はまな娘とともにプロレスファンになったという。

 20年に米AEWと契約を結び、正式にプロレスの世界へ足を踏み入れた。21年3月にデビューすると、メキメキと頭角を現し、22年1月にはAEW・TBS王座を獲得。無敗の快進撃を続け、23年5月に初黒星を喫するまで同王座を保持し続けた。

 同年9月にAEWを退団して、世界最大団体のWWEと契約。ゴージャスなルックスと圧倒的な存在感にWWEユニバース(ファン)の期待が高まる中、今年1月の時間差バトルロイヤル「ロイヤル・ランブル戦」でついにリングデビュー。ベッキー・リンチ、ナイア・ジャックス、ナオミとトップスター3人を脱落させ、衝撃を与えた。優勝こそ、祭典でWWE女子王者イヨ・スカイに挑戦するベイリーに譲ったが、29日には〝ザ・ストーム〟のニックネームとともにスマックダウン所属が決まった。

 女子戦線を席巻するダメージCTRLを相手に、〝筋肉魔女〟がどんなファイトを見せるのか。祭典の見どころの一つだ。