獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。今回は新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」を総括する。後藤洋央紀(44)との決勝戦を制して初制覇を成し遂げた辻陽太(30)は、新日本の新たなリーダーとなれるのか。また林下詩美(25)、ジュリア(30)ら大量5選手が退団したスターダムのお家騒動にも言及した。
【ライガーが語る獣神激論(36)】今年のNJCは辻陽太選手が優勝しましたね。全体的な印象としては、面白いメンバーがベスト4に残ったなと。新世代の選手が早く脱落していく中で辻選手が残って、後藤選手は毘沙門で結果を残していたけど、タッグ屋で終わるつもりはないだろうし。SANADA選手には前王者としてのプライドがあって、EVILは自分の存在感を示さないといけない。4人のテーマがハッキリしてたよね。
辻選手は去年が衝撃的な凱旋帰国で、今年は俺の年にするという思いがあるだろうし、優勝したことでこれからガンガン発言してくると思う。俺が新しいリーダーなんだって示せたんじゃないかな。逆に4人の中で一番歯がゆい思いをしたのは後藤選手だよね。
今回改めてファンの方からの期待の高さが分かったと思うんだけど、そこで結果を残せなかったわけじゃないですか。何度でも言うけど、結果が一番だから。発言権は優勝した辻選手に生まれるし、マスコミのみなさんも辻選手の動向を追いかける。これがプロの世界の現実なんだよ。みんなが頂点を目指してるからあえてシビアなことを言うけど、ここで若い辻選手が後藤選手に勝ったのは大きい意味を持つよね。
これだけのメンバーがそろったNJCを優勝したんだから、辻選手は同世代の選手たちと比較しても完全に一歩抜け出した。彼の魅力は何といっても肉弾戦、最初から最後まで真っ向勝負でいくところ。自分の体力を信じてるし、アメフトをやっていただけあって足腰がとにかく強い。
ここ最近は新日本のトップって、棚橋(弘至)選手とかオカダ(カズチカ)選手とか、割とテクニックというか技術論の選手だったんじゃないかと思うんだけど、正面からぶつかってジェフ・コブを上回るぐらいのものを持った日本人選手が出てきた。これは楽しみだし、本当にオカダ選手を超えるような存在になったら面白いよね。
でも、4月6日両国大会のIWGP世界ヘビー級王座戦に関して言えば、僕は王者の内藤(哲也)選手の方が有利だと思う。内藤選手から見れば、肉体面で相手が上というケースは何度も経験してきているから、そんなに焦ることはないと思うんだよね。内藤選手の緩急というか、蝶のように舞い蜂のように刺す戦いがかみ合いそうな気がしてます。気がついたら内藤選手のペースだった、みたいな展開が目に浮かびますね。
それから新日本以外の団体では、スターダムで5選手が退団という話題もありました。何が原因なんだろう…まあ不満とかいろいろあったんだろうけど、ロッシー(小川)さんの存在は女子プロレスの選手たちに大きかったのかもしれないね。
この業界、過去にも分裂みたいなことはあったわけで、なぜ同じようなことが繰り返されてしまうのか、僕は不思議でならない。これで女子プロレスは面白くなるぞって両方が上がればいいよ。でも、ゴタゴタによってファンの人が離れてしまっていく可能性もあるわけでね…。ただこうして分かれてしまった以上はそれぞれが練習も試合も頑張って、競争して刺激し合って、お互いのファンが認め合ってくれるように面白くなることを期待してます。












