ドジャースの大谷翔平投手(29)は24日(日本時間25日)に元通訳・水原一平氏(39)の違法賭博問題について米メディアに「トゥモロー(明日)」とコメントし、25日(同26日)に取材対応することになった。これを受けエンゼルス時代から取材している記者から様々な声が上がった。

 米スポーツサイト、アスレチックのサム•ブラム記者は「自分はいろんな意味で『悲しい』と思う。何年もの間、彼らの関係を見てきて、偽りのない本物のつながりだと感じてきた。大谷は一平に皆が見えない多くのことでも頼っていたと思う。悲しいのは、その友情関係に傷がついたか、終わってしまったか」と思いを吐き出した。

 水原氏の疑惑については「この物語は、誰かが何かに中毒だったという事情も含まれている。たとえ、裏で誰かが関わっていたり、何か事情があったとしても、最終的にはギャンブル中毒とギャンブルでの借金が関わっている。私にとっては中毒者をカバーするという考え、中毒がある人と関わってきた人にとってもがっかりすることだと思う」と残念がった。

 大谷の取材対応にはこう注文を付けた。

「だけど、まだ分からないことが多く、色んな答えが必要。大谷が明日答えるという言葉を守ってくれると信じたい。彼は用意されたものを読むのではなく、しっかりとリアルな回答をする必要があると思う。どういうことなのか、はっきりさせる必要がある。個人的には、彼(大谷)がギャンブルをやると信じがたい」

 米スポーツ専門局ESPNのエイドリアン•ゴンザレス記者は首をひねるばかりだ。

「まだ知るべきことがたくさんあるけど、奇妙な状況だし、自分の取材歴の中でも最も奇怪なストーリー。真実が何かを追求しなければならない。唯一わかっているのは、ドジャースにとってこんな風にシーズンをスタートしたくなかっただろうということだけ。とにかく未回答な疑問が多すぎる」

 地元紙ロサンゼルス・タイムズのディラン•ヘルナンデス記者も受け止め方が難しいと強調する。

「普段スキャンダルがある時、『こういう容疑がある』といった形で出てくる。それを見ている人にとっても気持ちははっきりしている。たとえば、昨年のウリアスの家庭内暴力の話には単純に『残念だな』と。でも、この場合は何がなんだか分からない」

 それに加え、私生活がベールに包まれている大谷の神秘性が事態をより混迷させているという。

「我々にとっても難しい。ここにいる多くの報道陣は6年間彼を取材してきたけど、彼がフィールド外でどういう人間かっていうのを全く分かっていないんで、私も会社に『どう思う?』って聞かれても『…』」

 大谷が違法賭博に関与している可能性についてはこう見解を示した。

「今のところ、可能性としては全部ある。大谷翔平は、本当に野球にしか興味のない、野球少年が大人になったのが今の大谷だったら、金が盗まれたというのも一応筋は通るでしょ。だけど、そうじゃない場合、他の可能性も出てくるわけだから、それをはっきりできないっていう。(彼を)知っているからといってもそれが合っているとは限らない」

 例に挙げたのが自転車ロードレースの元王者ランス・アームストロング氏だ。ドーピングが発覚して自転車競技から永久追放された。

「(アームストロングを)めちゃくちゃかばった記者とかいるわけじゃないですか。『私は彼を知っているから、絶対こういうことしない』、みたいな。だから知っていてもあれだけど、この場合は本当に誰も何も知らないから、まだ何が出てくるか分からない」