西武の開幕投手が内定している今井達也投手(25)が15日にソフトバンクとのオープン戦(ペイペイ)に登板し、78球を投げ5回3安打1失点、8奪三振と順調な調整ぶりを見せた。

 立ち上がりで今井は周東に左前打、近藤への四球&暴投などが絡みウォーカーの三ゴロで先制点を献上。制球を乱し、この回投じた25球中10球がボールという〝今井らしい〟滑り出しだった。

 それでも2回以降は立て直して圧巻の投球を披露。正木、井上、三森、海野、周東まで5者連続奪三振を含む計8三振を奪い、予定の5回を初回の1失点のみに抑えマウンドを降りた。

 昨季はプロ入り初の2桁となる10勝(5敗)を挙げ「自信になるし素晴らしい投手陣に負けないように。その中でも一番を目指していかないといけない」と、いよいよエースとしての自覚が芽生えた。

 高橋、平良、隅田との4本柱の一角を担う今井だが、今季、本来は4年連続開幕投手の最右翼だったエース・高橋が右肩の張りによる調整遅れのため、29日の楽天との開幕戦(楽天生命)で8年目にして初の栄誉が巡ってきた。

 今井は楽天戦に2021年から9連勝中という〝鷲キラー〟ぶりを発揮。投手力を全面に押し出して5年ぶりV奪回を目指すチームの先陣を〝ロンゲ部副部長〟としても切ることになりそうだ。

 これまで制球がまとまらず四球を連発するなどマウンドで独り相撲を取ることも珍しくなかった。それが22年シーズンのオフから参加した鴻江寿治氏の合同自主トレで「自分の体の癖を生かしていく」投球フォームにたどり着き投球が安定してきた。

 これまで周囲に「あの荒れ球をコントロールできれば最強の投手になれる」と指摘されてきた。ただでさえ、右打者は否応なくインコースを意識させられ、容易には踏み込ませない荒れ球が持ち味だった。

 それを場面によってゾーン内、またゾーン周辺で〝コントロール〟できるようになれば、山本由伸(ドジャース)に代表されるビタビタのコントロール投手よりも厄介な投手になることができるハズだが…。