4連覇を狙うオリックスで激烈な生存競争が繰り広げられている。10日のヤクルトとのオープン戦(京セラ)では野手18人が出場し、前半と後半でメンバーが全て入れ替わる目まぐるしい選手起用となった。いずれも2打席程度で交代するケースが多く、5日の中日戦では野手22人が出場している。選手にすれば少ないチャンスで結果を残さなければいけない状況だ。

 辻打撃コーチは「監督とヘッドコーチがみんなを計算して回している。本当はヤクルトみたいに4打席立たせたりもあるんだろうけど、そうじゃないよと。1打席にかけてくれ、という思いが伝わっていると思う」と説明。その上で「内容が良くないと後ろから追いかけてくる選手はいっぱいいる。ある程度の主軸の数人はいても、その他は全くの白紙みたいな状態。それでも結果を出す選手は出してくる。アウトの内容も見てるし、結果だけじゃないとも伝えている。あぐらをかく選手はいない」とも続け、中嶋監督の意図を代弁した。

 選手層の厚さがなせる業とはいえ、選手は目の色を変えている。ある外野手の一人は「与えられた打席で結果を出さないと違うメンバーが出る。人数が多いんで少ない打席でより集中力を出さないといけない」と意気込み、また別の選手は「シーズンに入るといろんなオーダーがある。いつでも出られる状態にしておかないといけないですから」と高い意識で取り組んでいる。

 シーズン中にケガ人が出ても他の選手が補ってゴールを駆け抜けてきた。オープン戦から選手の大量起用で均等にチャンスを与え、レギュラーを保証することなく競争意識を継続させる。王者の強さはこういったところにもある。