試合前に今季の新入団選手の紹介など「赤ヘル1年目」戦士の出場めじろ押しとなった9日の中日戦(マツダ)で、広島の育成ドラフト1位・杉田健投手(22=日大)が、オープン戦初登板でチャンスを勝ち取った。

 9回5番手としてマウンドに上がった1メートル88センチの長身右腕は、最速147キロの直球とスライダーのコンビネーションで打者4人を1安打無失点。上々のアピールで、新井貴浩監督(47)から試合後に今後の一軍帯同を伝えられ、1年目の春から支配下昇格へのチャンスをつかんだ。

 試合後は「ひと言で言うと、すごく驚いた」と振り返った右腕だが、本拠地初の投球でも「ブルペンでは緊張していたけど、マウンドに行ったら楽しかった」と大卒新人らしい落ち着きぶりだった。

 2―2の9回二死後に安打を許し、2球目に二塁盗塁を許したが、クイック・タイムは1・14の標準値。得点圏に走者を背負いながら辻本から145キロ直球で見逃し三振を奪い、1回を14球とテンポ良く投げ分けた。

 新井監督は「いいものを見せてくれた。ファームからも杉田がいい、という報告をもらっていた」と今後のオープン戦での登板も明言。アピール次第では「当然、頑張ってくれたら。勝ち取ってほしい」と支配下〝昇格〟の可能性も口にした。

 1年目の春から支配下昇格のチャンスを得た育成右腕は「結果を出し続けられるように、求められたことはできるように精いっぱいやりたい」ときっぱり。静岡県三島市出身で、日大三島高から同地にキャンパスがある日大国際関係学部の「三島育ち」。プロの世界を飛び込んだ育成ルーキーに、大きなチャンスが訪れようとしている。