西武・田村伊知郎投手(29)が29日、松井稼頭央監督(48)を相手にぜいたくな33球のブルペン投球を行った。

 この日予定されていたオリックスとの練習試合(SOKKEN)は雨天中止となった。A班本隊はそのまま相手キャンプ地の室内練習場で約2時間半の全体練習を行いロッテとの練習試合が行われるB班キャンプ地、高知へと向かった。

 練習では本田、与座、田村、佐藤隼、豆田らがブルぺン調整を行ったが、ひと際気合の入った投球練習を行っていたのが前日28日のソフトバンク戦(アイビー)で登板機会のなかった田村だった。

 炭谷銀仁朗捕手(36)を相手に細かく状況を設定しながら気持ちのこもったセッションが続いた。

 途中から近くで見守っていた松井監督が左打席に入り、炭谷が「カウント1―1、低くだけ来い!」と田村をうながし、フルカウントまで追い込むと「3―2、投げたいのでいいよ!」という声掛けに「フォークです!」と田村。低めに渾身のフォークを落とし実戦さながらの33球セッションは終了した。

 終了後、現役時代と変わらぬシルエットを披露した松井監督は「田村が『バッター、お願いします!』と言っていて(周りに)誰もいなかったので、俺に言っているのか、と思って(笑い)。でもインコース投げ切れなかったね」と苦笑い。

 これ以上ない打者を相手に実戦さながらの調整を行った田村は「最高ですね。これ以上ないバッターでした」としてやったりの表情。気合の入った33球を振り返っていた。