〝東洋の神秘〟ことザ・グレート・カブキ(75)が、昨年8月に死去したテリー・ファンクさん(享年79)との思い出を明かした。

 プロレス、格闘技ショップの「闘道館」(東京・巣鴨)で24日に行われたトークイベント「日本プロレス盛衰史」に、プロレス評論家の門馬忠雄氏(85=本紙OB)と出席。テリーさんの試合映像を見ながら、当時を振り返った。

 カブキとテリーさんといえば、1977年12月15日に蔵前国技館で行われた「世界オープンタッグ選手権」最終戦のワンシーンが語り草となっている。テリーさんは兄ドリー・ファンク・ジュニアとの「ザ・ファンクス」でアブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シークと対戦。ブッチャーに右腕をフォークでメッタ刺されたテリーさんに、三角巾を用意したのがカブキだった。門馬氏も「プロレスの試合の中でも、一番記憶に残っている」と絶賛するほどだ。

テリー・ファンクさん(右)を一躍、大スターに押し上げた世界オープン・タッグ選手権大会(1977年12月)
テリー・ファンクさん(右)を一躍、大スターに押し上げた世界オープン・タッグ選手権大会(1977年12月)

 この場面についてカブキは「実はこの布は用意されていたものではなく、とっさの勢いで持ってきたもの」と告白。この好判断に、門馬氏も「この試合は、カブキが影の殊勲賞だな」と笑顔を見せた。

 そしてテリーとの関係性について、カブキは「(キャリアは)同じくらい。テリーと米国で一緒に仕事をしたことはないけど、若手のころにレスリングの技術を教えてもらった」と懐かしそうに振り返った。