「東スポ賞」の真実とは――。24日にプロレス、格闘技ショップの「闘道館」(東京・巣鴨)で〝東洋の神秘〟ザ・グレート・カブキ(75)と、プロレス評論家の門馬忠雄氏(85=本紙OB)による初のトークイベント「日本プロレス盛衰史」が開催された。

 門馬氏がテーマの一つにしたのが東スポ賞。プロレスの祖・力道山が設立した日本プロレスで若手レスラーの育成に貢献したとされる表彰制度だ。賞金は5000円で、若手時代の故アントニオ猪木さん(享年79)が賞を獲得したこともあった。

 門馬氏は東スポ賞創設の狙いを「力道山が亡くなって、プロレスの人気が落ち込まないようにということと、若い選手の育成のため」と説明。当時、若手有望株だったカブキに「東スポ賞は励みになったのか。そして、ちゃんとレスラーに分配されていたのかを聞きたい」と尋ねた。

 直球質問に対し、カブキは「年末までプールされて、きれいに分配されていた」と即答。続けて「試合が始まる直前に『この試合は東スポ賞がかけられている』と言われると背筋がピンとなって、頑張らなきゃいけないという思いになった」と当時を回想すると、門馬氏は「それを聞いてホッとしたよ」と胸をなでおろした。

 さらに、話題は東スポ賞の選定方法へ。門馬氏によると、当時リングアナウンサーを務めた篠原長昭氏と話し合って決めていたという。「なので、取材記者のえこひいきが必ず出る。私はほとんど高千穂明久(カブキ)にしていた」と明かすと、会場内は笑いに包まれた。