新日本プロレス11日大阪大会でオカダ・カズチカ(36)とのスペシャルシングルマッチに臨む棚橋弘至(47)が、レインメーカーショックの清算を予告した。1月末で退団したオカダとは〝最後のシングルマッチ〟となることが濃厚。2010年代のプロレス界を象徴する黄金カードが誕生した地で、12年前のリベンジで締めくくりオカダを安心させて米国へ送り出すつもりだ。
棚橋とオカダは2010年代に東京ドーム大会のメインイベントで3度激突するなど、文字通りプロレス界の頂点を争ってきた。両者の通算戦績は棚橋の5勝8敗3分け。2月からフリーとなったオカダは24日札幌大会まで新日本に参戦するが、その後は米国マットを主戦場とすることが確実視されており「もうないでしょうね、棚橋さんとやるのは」と最後の一騎打ちに位置づけている。
つまり2人の戦いは大阪で始まり大阪で終わることになる。2012年2月の大阪大会で、当時IWGPヘビー級の絶対王者に君臨していた棚橋が、凱旋帰国間もないオカダにまさかの敗戦。団体史上に残る番狂わせは「レインメーカーショック」と呼ばれた。棚橋は「あの日の傷口がね、まだ癒えてないんですよ」と苦笑しつつ「あれから勝ったり負けたりしてますけど、こんなに因縁めいた相手もいないし。12年前のリベンジマッチですね。同じ場所で、シチュエーションはオカダが〝帰ってきた時〟と〝出ていく時〟なわけじゃないですか。こんなにうまくできた話はないので、落とし前をつけないと」と言い切った。
団体は昨年から新世代(海野翔太、成田蓮、辻陽太、上村優也)が台頭。長年トップに君臨したオカダの退団で過渡期を迎えている。しかしNJPW WORLD認定TV王者として再び上昇気流に乗りつつある棚橋は「どこで世代闘争してるんだという話も面白いじゃないですか。内藤(哲也)に向かっていく新世代と思いきや、しゃしゃり出てこそ棚橋じゃないですか? 最近おとなしかったと自分でも思うんですよ。社長になったことをいいことに、最前線に出ようかなと」と、オカダとの因縁清算を機に時計の針を大幅に巻き戻すことももくろんでいる。
レスラーとしての健在ぶりを証明してオカダを送り出すこともテーマの一つだ。「『新日本大丈夫かな』みたいな、去って行く者の不安な感情ってあるじゃないですか。ないかもしれないですけど、棚橋が気持ちを見せることで安心して(米国に)行けるってところまでは持ってきたいなと。あのころよりも質量的にも立場的にも、2つの意味で重たい棚橋を味わってもらいますよ」。2人の集大成となる最終決戦で、一つの時代が終わる。そこから始まる新たな時代にも棚橋は名前を刻むことができるか、注目だ。












