シーズン序盤の猛奮起は確実視されているが…。楽天・田中将大投手(35)が21日に球団事務所で契約を更改し、昨季年俸4億7500万円から45%減となる2億6000万円プラス出来高払いでサイン。減額制限を超える大幅ダウンに「(ここ3年は)結果を残せていないが、自分の中では挽回できる」と今季にかける思いを口にした。だが周囲では早くも残り3勝に迫った日米通算200勝達成後のモチベーションと肉体的な衰えに対し、不安の声がささやかれ始めている。
越年に加え、2年連続の大幅減額更改となった。それでも田中将は会見で今季に向けて「開幕を目指しながらやっていく。しっかりと状態が戻った時に、どうなるのかという楽しみはあるので」と述べ、並々ならぬ意欲を燃やした。
2021年にMLBのヤンキースから古巣に復帰。今季で4年目となるが、復帰後の3シーズンは4勝(21年)、9勝(22年)、7勝(23年)と2桁に届かず期待を裏切り続けている。特に昨季は24試合に先発しながら11敗を喫し、防御率4・91に終わり、規定投球回にも届かなかった。
昨年10月に右ヒジのクリーニング手術を行って完全復活に動き出しているとはいえ、直近2年間の減俸額は実に6億4000万円。しかも同僚へのパワハラ行為が発覚したことで昨シーズン後に自由契約となった安楽智大投手との関係性を問われ、自身のイメージは地に落ちている。
そんな逆風の状況下で迎える新たなシーズン。巻き返しを図ろうと本人の気持ちが高ぶるのは必然ともいえるだけに球団周辺からは「さすがにここ3年とは置かれた立場も本人のやる気も全く異なる。今季こそは自らの進退をかけて結果を残すのでは」との指摘も確かにチラホラと出ている。このように田中将の復活に期待を込める見方も一部にはあるものの大勢を占めるのは、やはりシーズン中盤以降の「急失速」を不安視する声だ。
田中将は日米通算200勝達成まで残り「3勝」。この金字塔到達に向け、シーズン序盤は自ら猛奮起を促すことが予想されている。しかしながら問題は、その後だ。いわゆる〝燃え尽き症候群〟によるモチベーションの低下や年齢的な衰えを露呈する可能性も否めない。実際に球団OBの1人も、その不安を次のように吐露している。
「日米通算200勝は本人も数年前から目標に掲げていたので、そこまではヒジ、肩に故障がなければチームに貢献する投球を見せてくれるはず。ただ達成後は確実にモチベーションが下がるでしょうし、シーズン中盤以降は35歳という年齢も考えるとスタミナ面に不安が残る。打線の援護があればいいのですが、今季の楽天は親会社の経営不振もあり、攻撃陣の補強はほぼできていない。このチーム事情を考えても、シーズンを通しての田中への過度の期待は禁物なのでは…」
田中将本人は「1試合1試合、1球1球、ベストを尽くして(日米通算200勝に)到達できるようにしたい」と当面は目前の3勝に全力を注ぐ構えを見せているが、果たして最終的に不安説を吹き飛ばせるような活躍を見せることができるのか。ベテランの領域に入り、期待と不安が交錯するマー君の逆襲に注目が集まる。
(金額は推定)












