【核心直撃】新たにかじを取る巨人・阿部慎之助監督(44)の下で、投手陣の総責任者を託された杉内俊哉投手チーフコーチ(43)。これまで一~三軍までのポストを歴任し、指導者として着実に経験を積んできた。過渡期を迎えたチームでは投手陣にも多くの若手が在籍する。指揮官が「新人類」とも例えたヤングGたちをどう先導していくのか、直撃した。
――秋からチーフに就任。チームの雰囲気はどうだったか
杉内 雰囲気はいいんじゃないですか。選手たちのモチベーションが高いので、我々もそれに乗ってやってるって感じでしたかね。
――一軍コーチ陣の顔触れはともに優勝を経験した仲間たち
杉内 いいんじゃないですかね。ちゃんと練習メニューも決めて、課題がある選手に対してはそこをちゃんと克服できるようなアイデアを出しながらやっていましたので。
――阿部監督は「杉内コーチなら“新人類”の若手投手たちへの指導もうまくできるはずだ」と
杉内 いやいや、やっぱり難しいですよ。やっぱり理論を持った選手もいっぱいいるので。我々が現役の時はそんなに理論を持ってやっている選手はいなかったし。見よう見まねだったりとか、テレビ見てまねしたりとか、そんなんでやっていた時代なので。
――時代の変化でもある
杉内 今ってやっぱり、理論的な数字やデータとかも全部出ますから。そっちを中心に考える選手も結構多いんですよ。そこにコーチが言っている主観だったりがぶつかって矛盾が生まれると、選手がパニックになるってことは結構あると思うんですよ。
――どう対処するのか
杉内「引き出し」を増やしてあげるってイメージですね。理論を持っている子は持っている。それでいいので。「こういう方法もあるよ」という引き出しを増やしてあげることで、選手がチョイスできる選択肢を増やせれば。「そういえばこの前、杉内コーチがあんなこと言ってたな」「こういうことだったのか」といつか分かればいいのかなって。すぐに分からなくてもいいので。
――否定するのではなく選択肢を増やす
杉内 否定するんじゃなくて「まずはやってみなさい」と。時代の流れってあるので。そういうことも我々はちゃんと勉強しなきゃいけないなと思いますね。
――近年はインターネットなどで得た知識を重視する選手も多い。どう向き合うのか
杉内 まずはコミュニケーションを取るべきなんですよね。しっかり取った中で「僕はこう思うから、いつかやってみてよ」と。「とりあえずやってみて、ダメだったらこっちをやってみよう」とか。
――目に見えるデータだけがすべてじゃない
杉内 今はトラックマンとかで数値が出たりするので、そっちばっかりに視点がいく子も多いんですよ。ただ数値が良くても打たれる子は打たれるんですよ。もちろん数字を追い求めていくのは大事なんですけど、そこだけじゃないよ、と。何で打たれるのかな、球が見やすいフォームなのかな、とか。それはこっちが言ってあげないと。しかも分かりやすく伝えなきゃいけないので。そのへんは「伝える力」が大事になってくるなって思いますね。
――今季こそV奪回
杉内 僕は今年1年が勝負だと思っているので。(育成期間を経て)来年以降に、とかは全く思ってないです。今年優勝したい。そのためにもまずは投手から、というのが監督からも伝わってくるので。その支え、手助けをできれば僕はいいなと思っています。












