エンゼルス元監督のジョー・マドン氏(69)がMLBネットワークの番組「MLBトゥナイト」にゲスト出演し、ドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)を「これまで監督した選手の中で間違いなく、どの監督にとっても最高の選手」と大絶賛した。2020年から22年6月まで指揮を執り、メジャーでリアル二刀流を定着させた。

 今季の大谷は打者に専念するが、ロバーツ監督は右ヒジの回復次第では左翼手での起用に含みを持たせている。「仮に大谷が二刀流でなく、野手だったらどこを守るのがいいか、どのくらい活躍できるか」との質問にマドン氏は「外野のコーナー、右翼手がいいと思う」と断言するとこう続けた。

「彼なら3つのどの外野ポジションも守れる。そこは間違ってほしくない。彼にとって最も疲労が少ない位置が良いと思うし、頑張れば一塁もいける。アナハイムでの打撃練習中に彼が捕球のために外野を走るのを何度も見たけど、本当に素晴らしい。守備範囲が広い。肩のケアさえしっかりできれば、どこでもプレーできる。私なら右翼かな」

 その上で「右翼手ならオールスター戦にも出られるし、いずれ米野球殿堂入りも果たせる、彼はそれだけ能力が高い」と太鼓判を押す。

 昨年3月のWBC決勝の米国戦で大谷は3―2の9回にマウンドに上がり、最後の打者・トラウトを空振り三振に仕留めた。監督在任中に救援での起用を検討したのか。

「先発以外の話をしたことがない。私は彼に他のことを持ちかけることを心地よく思わなかった。彼がヒジの手術をいくつか経験したり、彼が先発投手として生まれ、育ってきたことから、先発投手として彼を最後まで見ることが大切だと考えていた。1度も中継ぎ起用を考えたことがない」。完全否定だ。

 大谷は昨年12月14日にドジャー・スタジアムで行った入団会見で「勝つことというのが僕の中で一番大事なこと」「一番大事なのは全員が勝ちに同じ方向を向いていること」と勝利へのこだわりを強調した。

 マドン氏は「あの男は本当に勝つことだけなんだ。それはドジャースとの後払い契約にも表れているし、それが彼のアイデアだったと記事で読んで驚いたけど、どこか驚かなかった。それだけ勝ちにこだわっている」と理解を示した。名将はまな弟子の新天地での活躍を心待ちにしている。