MLB移籍を目指していたオリックス・山本由伸投手(25)の移籍先がドジャースに決定したと21日(日本時間22日)に米メディアが報じた。投手では史上最長となる12年契約で総額3億2500万ドル(約465億円)という超大型契約とみられる。そのドジャースには大谷翔平投手(29)が電撃加入したばかりで、夢の競演が実現することとなった。ついに海を渡る黄金エース。オリックスでは山本がつけた背番号18が事実上の永久欠番となりそうだ。
激しい争奪戦が繰り広げられた末、山本の新天地は大谷が加入したばかりのドジャースに決まった。ポスティングシステムを利用し、今月12日(同13日)にはドジャースとも面談。その場には10年7億ドル(約1015億円)を結んだばかりの大谷も同席していた。
総額は二刀流の大谷を除けばサイ・ヤング賞右腕、ゲリット・コール(ヤンキース)の9年3億2400万ドル(約353億円=契約当時のレート)を超える投手最高額。契約年数もブライス・ハーパー(フィリーズ)の13年に次ぐ2番目の長さで、投手では史上最長だ。大谷に続くビッグニュースの連続で球界を沸かせているが、大黒柱をMLBに送り出し、オリックスに残される山本の背番号18は今後どうなりそうなのか。
18番はプロ4年目の2020年からつけ、日本球界のトップに上り詰めた。3年連続の投手4冠に沢村賞、MVP…。球団フロントはOBのイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)がつけた「51」と並ぶステータスと位置づけている。
オリックスに「永久欠番」の制度そのものは存在しない。しかし、7年連続で首位打者のタイトルを獲得するなど国民的なスター選手となったイチロー氏の背番号は敷居が高すぎるため、01年から〝空き番〟となり実質的に永久欠番扱いとなっている。
あるフロント関係者は「(18番は)山本がつけることによって、特別な番号になった。つけたいという元気な若手が出てきてくれれば面白いけど、こちらも〝はい、どうぞ〟とは言えない。山本は何年にもわたって好成績を残して『18』の価値を高めた。誰も文句を言えないような成績を残さないと難しいし『51』と同じくらいのものになっている」とみている。
オリックスでは「7」も特別感があり、阪急時代に〝世界の盗塁王〟福本豊氏の象徴として認知された。その後は進藤達哉氏、浜中治氏、糸井嘉男氏らさまざまな選手が背負い、22年に吉田正尚(レッドソックス)が継承。吉田はメジャーに旅立ち、今オフに広島からFA加入した敦賀気比の後輩、西川龍馬に引き継がれた。西川は「重いです…」と重責に気を引き締めたが、交渉の大きなアピール材料にもなった。
球団関係者は栄光の18番についても「例えば、複数球団が競合するようなすごい選手を説得する時に、条件の1つに出すことはあるかもしれない」と大物獲得の〝切り札〟となる可能性を示唆しながら「高校や地元での由伸との関係性があったほうがいい。実績を残すことだけでなく、結びつきも大切」とした。
ますます高まる継承するハードル。「51」に加え「18」も球団の伝説となりそうだ。











