新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者SANADA(35)に挑戦するG1クライマックス覇者・内藤哲也(41)が、10日の熊本大会で復帰した。右目上斜筋麻痺の手術から約1か月ぶりのリング、そして頂上決戦へ向け刺激となっているのが〝プロレス人生の大恩人〟の存在だ。内藤が引退まで「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」を貫きたい理由とは――。

 内藤は10人タッグ戦でSANADAと激突。スイングDDTを決めるなど軽快な動きで完全復活をアピールし、「熊本のお客さまに〝一歩踏み出した姿〟をお見せできてよかった。次はベルトを持って戻ってきますよ」と誓いを新たにした。

 復帰前日には刺激的なニュースを目にしていた。アンドラデ・エル・イドロことラ・ソンブラが15日(日本時間16日)のメキシコCMLLに、8年ぶりに参戦することが発表されたのだ。

ラ・ソンブラ(2011年)
ラ・ソンブラ(2011年)

 内藤にとって、2015年5月にルーシュ、ラ・マスカラとともに本家ロス・インゴベルナブレスに導いてくれた大恩人だ。ソンブラが現在所属する米AEWは、新日本が提携するCMLLと全く交流がなかったため、リングで再会するには高いハードルがあった。

 だが、今回の古巣復帰により状況が変わる可能性がある。「うれしいし、新日本のリングでもCMLLのリングでも、また一緒に立ちたいですね。なんせ俺の人生を変えてくれた恩人の一人ですから」と目を輝かせた。

 ソンブラは15年11月にWWEに移籍し、ルーシュも19年9月にCMLLを離脱。ともに現在はAEWで活躍する世界的スターだ。「あの2人がより大きな存在になることは、俺にとっても刺激になるので。2人も俺もステップアップしているし、いかにロス・インゴベルナブレスというものが大きなものだったのか、それぞれが証明してますね」。一方で主力が続々と抜けた本家インゴベルナブレスは、現在は開店休業状態となっている。

 実はこれこそが、内藤がLIJを続ける原動力になっているという。「だから俺は現役でいる限りLIJを名乗るつもりなんですよ。何でずっと続けるのかと言ったら、恩人への恩返し。やっぱり彼らが戻ってくる場所を、俺が残しておきたいんで」と将来的な再合流を熱望。「何しろ『制御不能なヤツら』ですから。来年のファンタスティカマニアに飛び入りで来てもらっても構わないですよ」と不敵に笑った。

 辻陽太とのコンビでワールドタッグリーグに出場したサンドカン・ジュニアは、自ら課した加入条件の優勝を逃したためLIJ入りは持ち越しとなったが、ソンブラたちとの〝制御不能の絆〟がある限りユニットは残り続ける。より成長した姿で恩人たちとの再会を果たすためにも、IWGP世界のベルトを手に入れる。