広島が黒田博樹球団アドバイザー(48)との契約を7日に更新した。

 同職は今季が1年目だったが、精力的に動き回った。一軍の試合だけではなく、二軍の由宇練習場、大野練習場にも足を運んだ。その頻度は新井貴浩監督(46)が「こちらの想像をはるか上をいくぐらい」と驚くほどだった。

 黒田氏は「教えることはやっぱり難しいなと思う。そんな簡単なことじゃない。自分がやってきた時代と変わってきているし、練習の仕方も違う」とした上で「自分も勉強しながら。うまく一緒に上達していければいいかなと思う」と使命感を燃やした。そんな黒田氏が今季、チームに与えた影響について新井監督はこう語っていた。

「投手陣はグッと成長してきた。黒田さんが掛ける言葉ひとつでね。その掛ける言葉がすごい重いと思うし、みんながやる気になってくれている」

 日米通算203勝を挙げた男だけに、説得力は十分すぎるほどある。黒田氏の経験を現役選手に〝還元〟することはかけがえのない財産となる。指揮官も黒田氏から吸収してほしいことについて「すべて」と言い切り「テクニカル的なところはもちろん、メンタル的なところ、野球に取り組む姿勢のすべてを吸収してもらいたいなと思う」と話していた。

「プロ野球選手としての立場は1年1年で変わってしまう。早く自分の(チームでの)立ち位置、ポジションをしっかり確立して頑張ってほしい」(黒田氏)。レジェンドの援護射撃を受けながらV奪回へ向かう。