【テネシー州ナッシュビル5日(日本時間6日)発】やっぱり赤から青なのか。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(51)が大谷翔平投手(29=エンゼルスFA)と数日前に本拠地ドジャー・スタジアムで直接交渉したことを明らかにした。大谷の獲得に動いている球団が面談したと報道が相次ぐ中、球団首脳が認めるのは初だ。「彼と話し合いを行い、うまくいったと思う」。移籍先の大本命と見られるドジャース。濃厚接触で手応えを感じたか――。
ウインターミーティングの会場となったホテルが衝撃に包まれた。ここまでベールに包まれていたFA交渉の一端を移籍先の大本命とみられているドジャースのロバーツ監督が公式会見で明かしたのだ。
「ショウヘイと会ったと認められるか」との直球質問に「彼と会ったと言えるかって? いい可能性があると感じている…」と一度ははぐらかそうとしたものの、言い直した。「いや、私は正直でありたい。我々は彼と会ったよ。話し合いを行った」と交渉したことを認めたのだ。
数日前にドジャー・スタジアムで2~3時間話し合ったという。
「提案というよりも、互いを知る、という意味合いが強かったと思う。我々に対し彼からいくつか質問があったり、どんな雰囲気かを知ろうとしている感じだったんじゃないかな。6年メジャーでやる中で、彼自身もドジャースや(ロサンゼルスの)街がどんなものかある程度理解しているようだった」と明かし、「うまくいったと思う」と手応えを口にした。
大谷がメジャーに挑戦した2017年オフ、ドジャースも最終候補に残り、面談を行っていた。
「17年の時は、もっと全体的な展望というか、売り込むべきものが何かよく分からずに売り込んでいた気がする。組織、球団、ポテンシャル。彼を代弁するつもりはないが、今回は、彼が何を希望しているかなどより絞られていてさほど大きく売り込む必要もなかったように思う」と説明した。
球界でも実直でマイペースな印象のあるロバーツ監督らしく、プレッシャーは感じなかったと言い、「我々の売りは、人であり、勝つこと。だから、とても話しやすいし、何も隠すことがない。ここにフィットすると感じてくれたらうれしいなと願っている」と本人の判断を尊重するとしながら「いい感触がある」と自信をのぞかせた。
また、交渉での表情を聞かれると「彼はとてもいいポーカーフェースを持っているが、心の中でスマイルだったんじゃないかと思う」と自身も笑顔を見せた。
交渉の具体的な内容は明かさなかったが、投打二刀流の復帰を確信している。「(大谷の二刀流で復帰は)あるよ。時期が来たら彼がまた投球できると我々のスタッフは信じている」
指揮官の会見後、取材に応じたドジャースのブランドン・ゴームスGMは「FAについては話してはいけない決まりになっているから、何も言えない」と否定したが、ロバーツ監督の笑顔が全てを物語っている。「最終的には彼自身が、自分にとって最良の選択をする」。ロバーツ監督は大谷の決断を待つ。
【他球団の動きは…】ウインターミーティング2日目、大谷争奪戦の最終候補に残っているとされるジャイアンツのメルビン監督は「(大谷について)コメントできない。彼と会ったかどうか肯定することも否定することもできないので、ノーコメント」と言葉を濁した。同じく名前が挙がっているカブスのカウンセル監督は「(大谷に)私は会っていない」とピシャリ。球団幹部はどうかと問われると「私は会っていない。私は個々の選手について話す立場ではないと思う」と一貫して否定した。













