ノア2日の横浜武道館大会で、来年1月2日東京・有明アリーナ大会でのGHCヘビー級王座挑戦を控える征矢学(38)が、かつての師でもある〝炎の飛龍〟藤波辰爾(69)とタッグを結成。同王者の拳王から直接の勝利をもぎ取った。

 征矢は2007年4月に藤波率いる「無我ワールド・プロレスリング」でデビューしたものの、わずか半年後に全日本プロレスに電撃移籍。〝不義理〟を働いてしまった師と同じコーナーに立ち、同じく師弟タッグを結成した拳王、新崎人生組と対戦した。

 試合前、藤波のビンタでカツを入れられた征矢は持ち前のパワーを生かしてみちのくプロレス時代の師弟コンビに攻め込んだ。時間が進むにつれて徐々に藤波との息が合い始めると、中盤にはダブルのショルダータックルで新崎を吹っ飛ばす。

 さらに征矢は拳王の蹴り足を捕らえると、藤波の得意技・足一本背負いを披露。続いて師匠と同時にドラゴンスクリューも決めると、最後はドラゴンスリーパーで拳王からギブアップを奪って完勝した。

勝ち名乗りをあげる征矢学と藤波辰爾(右)
勝ち名乗りをあげる征矢学と藤波辰爾(右)

 飛龍殺法を駆使して前哨戦に完勝した征矢は、大の字の拳王を見下ろしながら勝ち名乗りを受ける。さらに師匠に向かって「藤波さん、今日、俺と組んでいただき、誠にありがとうございました。それと改めて15年前の…」と涙で言葉を詰まらせてから「本当にご迷惑をおかけしました。1・2有明、必ず勝ちます。僕のチャンピオン姿、見てください」と頭を下げた。

 これに藤波は「今、お客さんの前で言った言葉を忘れるなよ!」と力強い言葉。頭を下げ続ける征矢を「謝罪なんかいらないよ、そんなもの。次、ベルト巻くの見てるからな。行けよ! 行けよ!」と叱咤激励し、足一本背負いやドラゴンスリーパーの仕上がりに太鼓判を押した。

 一方、敗れた拳王は「クソー…、せっかく久々に師匠である新崎人生さんと組んだのに…」と唇をかみ締めつつも「この悔しさは1・2で返してやりますよ」と闘志をみなぎらせた。

 そんなまな弟子に新崎は「今日は征矢選手が新しい技を使ったから面食らったところがあるのかもしれない。1月2日は、自信を持って臨んでほしい」とエールを送った。