全日本プロレスの3冠ヘビー級王座を保持する中嶋勝彦(35)が、団体の〝お粗末ぶり〟を徹底糾弾だ。開催中の暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」では大森北斗(28)とのコンビで首位を走るが、公式戦が行われた11月29日の後楽園大会中に来年1月3日の3冠戦開催が発表されたことに大激怒。黒き蹴撃王の言い分とは――。

「全日本は何がやりたいんだ?」。その声は怒りに震えていた。王者が激高しているのは、全日本が来年1月3日後楽園ホール大会で3冠戦を開催すると発表したからだ。同日の3冠戦は今年も行われており、王道マットの恒例行事といえる。

 だが、今回は若干事情が違う。そのわずか3日前の大みそかに東京・国立代々木競技場第二体育館大会が開催され、因縁の後輩・宮原健斗(34)とのV1戦が決まっているからだ。

「試合もしてないのに、次のタイトルマッチを勝手に発表するってどう考えてもおかしいだろ。自分で自分のところのベルトの価値を下げてどうする? 本末転倒だ。大体、こんなことして一番戸惑うのはファンだろ。ファンの気持ちを何だと思ってるんだよ!」と声を荒らげる。

 その上で「そんなんだから全日本は上がらないんだ。本当に、バカなのか? ファンの気持ちを少しでも考えたのか?」と厳しい言葉を投げかけた。

 心中には、これまで積み重ねてきたうっぷんもある。「あの会社は、初めからずっと俺の邪魔ばっかりしやがって…」。ノアを退団してフリーとなった中嶋は、「闘魂スタイル」を掲げて全日マットに単身殴り込んだ。

 団体の「乗っ取り」を宣言すると、参戦初戦となった11月5日の札幌大会で青柳優馬を破りいきなり3冠王座を奪取。北斗と組んで最強タッグに参戦することになった。

 だが「最強タッグだって、そもそも『1人でやる』って言ってるのに(北斗とのタッグに)勝手に変えて発表しやがった。この不利な条件でも首位なのは俺の闘魂スタイルがあればこそだけど」と不満を口にする。

 そして「乗っ取りにきている俺の足を引っ張りたいのかもしれないけど、やり方がコスすぎる(セコすぎる)。しかもそのやり方で足を引っ張られてるのは、俺じゃなくて全日本自身だ。大丈夫か?」とぶちまけた。

 その怒りは収まる気配がない。後半戦に差し掛かる最強タッグの行方にさえ影響しそうだ。